”存在”を残すリメイク。製材することで新たな家具を作れる無垢材
ROOTS FACTORYが得意とする、「お客様の家具を活かしながらお客様のご希望の家具をつくる」オーダーリメイク。
リメイク元の家具が無垢材を使用している場合は、塗装をはがして製材しなおせば、新たな材として使うことができます。テーブルの天板や引き出しの前板、タンスの扉など、ある程度のサイズがあるものなら、より活用の幅も広がります。
例えば、こちらの学習机は無垢板を生かしてダイニングテーブルとスツールに生まれかわりました。
さて、板を再活用するためにはまず家具の分解をするわけですが、この分解が一筋縄ではいかないことは、以前のブログでもご紹介しました。
分解ができれば、あとは楽勝!!
なーんてわけは、もちろんなく、これでやっとスタートライン。
↑でご紹介した学習机のリメイクでは、ダイニングテーブルの幕板やスツールの脚も元の家具から製作したのですが、そのためには製材しなくてはいけませんでした。
(学習机の部材を製材して作ったダイニングテーブルの幕板)
今回は、家具のリメイクにおける木材の「製材」について詳しくご紹介したいと思います。
分解で一枚一枚丁寧に取り外した板は、↓のプレナーという鉋(カンナ)の機械に通して、表面をきれいに整えます。
といっても、外した板をそのまますぐプレナーに通せるわけではありません。
プレナーはすでに平面になっている板に鉋をかける機械なので、板が反っていたり歪んでいたり、元の家具のデザインで曲面の加工などがされている場合は、まず基準となる平面を手加工で作り出さなくてはならないのです。
さらに、プレナーに通せる板の幅には限界があるので、機械に合わせた幅に切る、という作業が加わることもあります。(最大で幅45cmとされていますが、実際は20cm幅くらいだそう。削る厚みによって変わるみたいです)
また、たとえば引き出しの前板には取手や金物がついていたりするので、それらも取り外しますが、取り付け用のビスが錆びついたり朽ちたりしていて、簡単には外せなくなっていることもしばしばです。
万一、中の見えない部分に錆びて折れたビスの一部が残っていたりすると、それにプレナーの刃が当たった場合、たちまち刃が駄目になって機械が使えなくなってしまいます。
プレナーの刃は専門業者さんでないと研ぐことができませんし、刃そのものもとても高価なものなので、ビスなどを取り除く作業は慎重すぎるくらいに丁寧に行います。
ちなみに、プレナーの刃は材についている塗装などでも傷んでしまいます。
家具をリメイクする時は塗装された材を取り扱うことも多くプレナーの刃が磨耗しやすいので、そのことも他の業者さんがリメイクをやりたがらない理由の一つかもしれません。
このように、家具を分解しての製材は、普通の製材よりも手間が掛かったり、うまく製材できないリスクがあったりします。
そのため、状況によっては新しく材料を買うよりも高くついてしまうことになりかねません。(というより、効率面で考えるとほぼそうなります…)
それでも、お客様のご要望があるならば、できる限りなんとかしたい、なんとかしましょう!というのがROOTS FACTORYのリメイクです。
はじめにご紹介した学習机のリメイクの他にも、こんな例があります。
こちらのライティングビューローは、婚礼タンスの引き出しを使用して製作しました。
引き出しの前板を製材して、加工して
ビューローの桟や
取っ手にリメイクしています。
はじめにご紹介した学習机のように大きな材がとれなくても、こんな活用方法もあるんです。
「一部でいいから、今の家具の面影をのこしたい」
「姿形はまったく変わってもいいから、できるだけ元の家具の材を使いたい」
などなど、リメイクに対するご希望はどんどんお伝えください。
もちろん「なるべく予算を抑えたい」という場合も、それに応じたご提案をさせていただきます。
「こんなワガママ言っても大丈夫?」と思わず、まずはご相談くださいね!
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