コロナ禍によって暮らしは変わるけれど「大切なもの」は変わらない。


ふと思うところあってブログ2本同時書きに挑戦しました。1本はこの家具作りたいおっさんのひとり言ブログ、もう1本は個人的に自由に書いているブログです。




コロナ禍で、安全と社会的状況を考え、ルーツファクトリー東京店は3月末からずっと休業しています。なので当然お店での売り上げはゼロになっちゃってるんですが、なんと驚く事にこの4月は過去最高の売り上げを記録しました。全てネット経由です。


とはいっても、今までたくさんのオーダーを頂いたお客様の事例紹介による効果(ありがとうございます)や、ずっと取り組んできたこのホームページでの広報活動の成果が実って、ずっと上がってきた業績がコロナ禍の悪影響に負けなかっただけという事でもあるかと思います。





実際、問い合わせ件数もご依頼も、4月中旬(緊急事態宣言が出てから)からかなり少なくなりましたし、あの宣言がなかったら今頃どうだったんだろう…と考えたりもします。


5月に入ってからは、ずっと先の件のお問い合わせがすごく増えました。「今は自粛しよう」というお客様が「まだ先の事だけれど」とお問い合わせをくださっています。なので売り上げとしては5月はこのままでは落ち込む見込みですが、今の世の中の状況を考えると、それでもありがたい限りです。


とはいえ完全休業中でも家賃や諸費用は変わらず発生しますし、オープンしたいです。一刻も早くコロナが収束して、お客様が安心してお店に遊びに来て頂けるようになる日を心待ちにしています。





今日のブログは、このコロナ禍で僕が感じた事を書いていこうと思います。ルーツファクトリー代表としての僕のブログ(コレ)と、家具からかなり脱線した僕個人の考えを綴ったブログ(ザ☆記)と、一緒に書くと情報過多で混乱しちゃうので分けて書くことにしました。


コロナ禍によって変わるものと変わらないもの


アフターコロナ、ウィズコロナなどといった単語を最近よく耳にします。コロナが無事に収束した後も「今までの暮らしには戻れない」といったような記事も見かけます。それを聞くとなんとも言いようのない不安を感じたり、焦りや苛立ちを感じたりしてしまいがちなんですが「そんな必要ないよ」というような事を今日はこのブログ(ともう1本のブログ)に書こうと思います。


コロナの感染拡大を避けるため、ここ1ヶ月ほどで急速にオンライン化が進みました。また「人と人が接触する」という事もリスクしかない「悪いこと」みたいな雰囲気になってしまい、とにかく避けられるようになってしまいました。これが臨時なのかそうじゃないのか?それが「今までの暮らしには戻れない」というような言葉となって回っているような気がしますが、断言します。これは間違いです。





例えばスマホが普及する前、当然今とは全然違う暮らしをしていました。でもスマホのない生活に「戻れない」なんてことはありません。自分で便利だから「スマホのある暮らしを選んでいる」だけです。(もしスマホをお持ちでなかったらすみません)


色んなことのオンライン化、オンラインへの置き換え、不必要かつ望まない人との接触を減らす、こういった変化は前から「望まれて」いたけど、惰性で今までの習慣が続いてきた事だけのです。コロナの影響により、こういったことが無くなり、省略されるのは考えようによってはむしろ好ましい事だと言えます。


でも、当然ですが人間は機械ではありません。「オンライン会議」は便利で取り入れても、「オンライン子供」とか「オンライン犬」なんて意味が分かりません。いっぱいイタズラするし、手がかかるし、でもだからこそ余計に愛しくて大切。そういった「人として大切なもの」は便利さに置き換えられるものではないのです。





ルーツファクトリーはそもそもそういう「人として大切なもの」を「ものづくり」「家具づくり」の核にしてきました。見た目のデザインや仕様、つまり「カタチ」はあくまでその「大切なもの」が具体化したものであるべきで、モノが先にあるのではないと考えています。


そういう思いが通じてか、ご依頼は「ルーツファクトリーでつくって欲しい」というお客様がほとんどです。「オーダーメイド」「オーダーリメイク」「オリジナル」全てにおいてそれは同じです。


おかげさまでこんな中でも多数のお問い合わせを頂いておりますが「こんな時に家具のことを考えていて良いのかしら…」と気にされているお客様が少なくありません。せっかくルーツファクトリーで楽しい家具のオーダーを頂くのに、そんな事を気にしていては楽しさも半減してしまう…との思いから今このブログを書いています。







コロナによって「今までの暮らし」と「これからの暮らし」は変わってしまいます。けれど「大切なもの」は変わりません。むしろより価値を増します。




「相場」や、誰かが決めた「良いもの」の価値は景気で変動するでしょう。業界によってはデフレを起こす可能性もあります。また業界によっては価格が急騰する事もあります。マスクなんかがそうですよね。ちょっと前まで50枚で500円もしなかった使い捨てマスクが、買い占めによって跳ね上がり、50枚3000円が相場で一旦落ち着き、今はまた下がってきていますが、50枚500円で売られる日は数年はこないでしょう。新しい形での量産体制が整い、安定して供給されるようになったとしても、以前よりは高い価格になります。


そうやって相場や流行は移り変わっていきます。それは「経済」とか「景気」といったものの性質を考えると仕方のない事かも知れません。でもルーツファクトリーでは、そもそもそういった「相場」や「流行」に左右されることにずっと抗ってきました。




モノの価値は「つくる人」と「買う人」が決める。それがルーツファクトリーの信念です。







伝統的なものづくりの世界では「物の価値は作り手が決める」というようなところがあり、また相場主体の販売の世界では「物の価値は売り手が(相場で)決める」というようなところがあります。でも、ルーツファクトリーは、そのどちらも性に合いません。


「作り手だけの一方的な美学」でもなく「相場主体の目先の損得」でもなく「つくる人」と「買う人」との間のシンプルな約束。其れを核としてきました。少しややこしい書き方になってしまいましたが簡単です。それは




「買ってよかった」




がすべて。それ以上もそれ以下もありません。あとは全部その「買ってよかった」に繋がるおまけ要素です。





奇しくもこのコロナ禍によって、今までの価値観がかなり急変することは間違い無いでしょう。不特定多数の他人との接触はなるべく避けられるようになり、特定の大切な人と同じ空間で一緒に過ごす時間はより価値を増します。


外で過ごす時間よりも家で過ごす時間が増え、心置き無く過ごせる人との時はより密になります。今はまだその為に準備をはじめる余裕のある人は多くないですが、これからの「暮らし」のあり方を考えて準備を進められている方は少なからずいます。


今ルーツファクトリーにお問い合わせを頂いているみなさまは、そういった方々なのだと実感しますし、そういう「場」にルーツファクトリーの家具やリメイクをお選び頂けるというのは本当に嬉しい限りです。





ただただ残念なのは「今はちょっと世間体が気になって…」とおっしゃるお客様が多い事。過剰な自粛の圧(感染予防は大切です)に遠慮せざるを得ない空気は、経済にとっても重い枷となり何も良いことはないし、誰も幸せにしないのに、なんとも口惜しい限りです。


これから先、「なんとなく時間をつぶす場所」や「付き合いでの会食」といった機会は減るでしょう。でも、そのかわり「特別な時間を提供してくれる店」や「かけがえのない思い出の詰まった場所」の価値はより増します。より厳選される時代がきます。


そして、その厳選は家の中にも向きます。家具、調度、食べるもの、嗜むもの。「暮らしを楽しむ」余裕をどこかに置き忘れてきてしまった日本の今までの社会にはちょうど良いくらいなのかも知れません。





ただ、この目の前の「悲壮感」や「圧迫感」には何も得るものはありません。楽しく暮らす上で邪魔でしかないものです。でも、この社会に蔓延する重苦しい空気を気にしないで過ごすのは大変です。周りの目も気になる事かと思います。でもそれに呑まれてしまって良い事などありません。


正直、このブログを書くのはかなり躊躇いがありました。どこまで書いて良いものか?今、少なからずお問い合わせいただいているお客様に迷惑になったりしないだろうか?という葛藤がありました。


どっちも同じ僕が感じている事ではありますが、こっちはルーツファクトリーと、家具と関係のある内容を書き、もう一方は家具やルーツファクトリーとほぼ関係のない「僕が感じている事」を書きました。





「最も読んで欲しい人」が違うので2本のブログに分けましたが、共通しているのは「これからの暮らし」に対する、シビアではあるけれど、決して暗くはない未来。むしろ向き合い方によっては、明るい兆しとさえ言えるものについてのブログだという事です。


「本当に大切なもの」の存在がより大きくなり、価値を増していく社会。だからこそ周りの目を過剰に気にする必要はなく、感じるままに自分にとって大切なものを大切にしていけば、それが「暮らしを楽しむ」最良の方法である。





家具づくりを通じて、ルーツファクトリーのお客さまの「楽しい暮らし」のお手伝いができる事を何より嬉しく思います。


今後ともどうぞよろしくお願いいたします。もっともっと暮らしを楽しくしましょう!


個人的なブログ:『コロナでリアルがオンラインに置き換えられる事も自粛に正義もない。』



「家具作りたいおっさん」阪井

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