2022-05-20

浮造り仕上げの座卓を2WAY仕様にリメイク♪風合い活かし黒塗装も

座卓の天板を活かして、座卓・ダイニングテーブルの2wayで使えるようにリメイクしました。

リメイクのご依頼をいただいたのは、こちらの浮造り仕上げの美しい座卓。

お客様の亡くなった親御さんが大切に使われていた座卓だそうです。

お客様は横浜にお住まいだったのですが、「軽井沢の別荘で使えたら」とリメイクのご相談をいただきました。

天板サイズはそのままに、新しく脚を作ってダイニングテーブルとして使えるようにしたいとのこと。座卓としても使うことがあるかもしれないから、どちらのスタイルでも使えるようにできたら…と仰っていました。

実際に家具を拝見しながら、どのような仕様にするのが良いか考えていきます。

天板を見ていくと、反りがあったため少し矯正が必要そうでした。

そこで、天板の反りを抑えられるよう、脚フレームは幕板構造4本脚にすることに。長さの違う2種類の脚を製作して、ダイニングテーブルとしても座卓としても使えるようにリメイクします。

また、一緒に使われる椅子は、黒色のフレームに座面や背もたれの生地は鮮やかな青色とのこと。そちらの椅子に合うよう、テーブルも黒色に塗装させていただくことになりました。

それでは、さっそくリメイク後のテーブルをご覧ください。

浮造り仕上げの天板を活かしながら、黒染めの堅固な無垢木製脚を組み合わせ、漆黒の和モダンなテーブルが完成しました！

天板はお客様のご希望により浮造りの凹凸は残しながら塗装しました。

生命力溢れるダイナミックかつ繊細な木目が美しいですね。

太めに作った脚はかなり頑丈。天板の反りなどまったく気にならないほど安定感があります。

ちなみに、座卓からダイニングテーブルに変更するにあたって、天板下に椅子を入れやすいようお客様とご相談の上で脚は元より外側の位置に取り付けました。細かな使い勝手にもこだわるのがルーツファクトリー流♪

座卓用の短い脚を取り付けた状態はこちら。

こちらも足元の空間が広くなってゆったり座ることができそうですね。

脚は六角レンチで簡単に取り外し・取り付けできます。脚の付け替えの手軽さは重要ですよね〜！

さぁ、こちらの2WAYテーブルをお客様の軽井沢の別荘に納品させていただきました。

鮮やかな椅子の張り地と漆黒のテーブルの相性は抜群！とってもお洒落です。

納品時、残念ながらお客様はご不在だったのですが、こちらのお写真をお送りするとこのようにメールをいただきました。

「実家の形見の座卓が新たな命を吹き込まれてダイニングテーブルになって生まれ変わる事が出来、感無量です。
大切に使っていこうと思います。
本当にありがとうございました。」

ちなみに…座卓に元々ついていた脚は、記念にとっておきたいとご希望いただき、納品時にご返却しました。

元の脚も手元に残しておきたいというお客様のお話をお聞きして、家具を大切にされていることが伝わってきて胸があたたかくなりました。

大切な家具のリメイクを気に入っていただけてとても嬉しく思います。ありがとうございました！

ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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