2021-07-09

ご結婚時の食器棚をデスクにリメイク。新たな形でご夫婦の暮らしに…

ルーツファクトリーでは、家具のオーダーメイド／オーダーリメイクを行っています。

お客様のこだわりが詰まった世界に一つだけの家具が完成する時は、言葉で表しきれないほどの高揚感に包まれるのですが…さらにもっと嬉しくなる瞬間があります。

それは、お客様のもとに家具を納品させていただいて、お客様が喜んでくださる時。今日は、私ユリマタタの中でとても印象に残っている納品のお話を書きたいと思います。

お客様からは食器棚からデスクへのリメイクをご注文いただいていました。

（リメイクのご依頼をいただいた食器棚）

お家の建て替えを機に、ご結婚の時に購入されたという思い出の食器棚を、ご夫婦で使うことのできるデスクへ。

35年以上使われてきた食器棚とのことで、お家を新しくされる際にご家族からは「処分したら？」と言われていたそうなのですが、奥様はどうしても諦めきれずにいたと仰っていました。

リメイクのお問い合わせをいただいた時にそのお話を伺い、お客様の並々ならぬ家具への愛を感じ、ぜひお力になれたら…と思っていました。

食器棚をお引き取りに伺う前にも何度もお電話やメールでやり取りをさせていただき、家具お引き取り時にもみっちりお打ち合わせをして、リメイクの内容を考えていきました。

そうして食器棚から生まれ変わったデスクは、収納力あり、安定感あり、見た目もお洒落で、元の面影もたっぷりと残る素敵な家具となりました。

でも、どんなに自信のある出来栄えでも、お客様にお見せするまでドキドキが止まらないというのがこのお仕事の常。

気に入っていただけるかな、気に入っていただけたらいいな、気に入っていただけるはず…ドキドキソワソワ、そんなことを考えながら納品日を迎えました。

組み立てが必要だったので、お部屋に搬入してからしばしの時間設置作業。その間もなんだか緊張しちゃうわけです。笑

そして…

設置完了したデスクをご覧になったお客様は「すごい！とっても素敵！！」と喜びを惜しみなく伝えてくださいました！あぁ、嬉しい…！

ご夫婦で交代交代にデスクの前にお掛けになり、奥様は「お願いして良かった！理想通りです。」とデスクを撫でながら言ってくださいました。

さらに心打たれたのは、納品後に頂いたお客様からのメール。

「綺麗に出来上がり、大変嬉しく感激しております。主人は今まで、あまり興味がないようでしたが、出来上がって来て、立派な机に大変喜んでいます。
出版社を経営していたのですが、目の病気で会社を手放し塞ぎ込んでいたところに机が届き、翌日、机で書き物をしている主人の後ろ姿を見て、作っていただいてよかったと涙が溢れました。
本当にありがとうございました。」

製作させていただいた家具をお客様に気に入って使っていただけるのは私たちにとって何よりもの喜びです。その喜びを強く強く噛み締めました。

35年の歴史を刻んできた家具が、また新たな形でお客様の思い出となっていくのだと思うと感慨深いです。そのお手伝いをさせていただけて、光栄です。

頂いたメールを読み返す度に、この時のことが思い出され胸が温かくなるのを感じます。忘れられない納品の一つとなりました。

リメイクの詳細についても、また改めて書きますね。

そちらもどうぞお楽しみに。（食器棚→デスクのリメイク詳細ブログ、7月26日アップしました↓↓）