食器棚を上下分割!〜下部リメイク編〜傷んでいたところも綺麗に修理
食器棚を上下分割リメイクさせていただきました。
東京都三鷹市にお住まいのお客様からのご相談で、お家のキッチンをリフォームするご予定とのことで、それに伴って家具をリメイクすることを検討していると仰っていました。
リメイクのご相談をいただいたのはこちらの食器棚。
ご結婚時にご両親から贈ってもらった思い入れのある食器棚とのことでした。
キッチンリフォーム後、そのままの形では使いにくいけれど、リメイクしてこれからも使い続けられたら、とお話しいただきました。
さて、こちらの食器棚は元々上下(ガラス戸部分から上と引き出し部分から下)で分かれるようになっており、サイズはW890 D430 H1900程度でした。
背の高い食器棚はこのように上下分かれるようになっていることが多く、今回ご依頼いただいたような分割リメイクのご相談も数多くいただきます。
上下分かれるようになっているといっても、独立して使えるようにはなっていないのでそれぞれ加工が必要です。
今回のブログでは、上下分割したうち下部のリメイクについて詳しくご紹介します。
上部を外すと下部には天板がなくなってしまうので、新しく天板を作るのが今回必要な作業の一つでした。
そしてもう一つ。
背板などに傷みが多かったため、その修理も必要でした。
背板の修理をするにあたって、”部分的に加工する”というのは難しく、今回は背板を丸々交換することになりました。
背板を交換するということは、背板を外さなければなりません。パコっと外せるのであれば話は早いのですが、そのままでは綺麗に外せる構造とはなっていませんでした。
そこで、底部のパーツを外してから背板を外すことに。
家具の構造材を交換するのって、こんなに大変なんだな…と作業写真を見て改めて思いました。
また、側板にも傷みがあったため、一部切り取って新しい化粧材で補修しました。
そして、新しく製作した天板をしっかり組み付け、新しい材料を用いた部分を食器棚のお色味に合わせて塗装し、完成です。
リメイク後の写真はこちら!
元々天板があったかのような、違和感のない仕上がりとなりました。
食器棚全体の雰囲気と合うように、天板はオーク材を使用して製作しました。
先ほどの作業中の写真をご覧いただくとわかるように、塗装していない状態だと材は白っぽいのですが、食器棚本体と色合わせをして塗装しました。
補修した側板や背板はこのように綺麗になりました。側板はどこを補修したのかわからないくらい綺麗に馴染んでいます。
また、外観だけでなく、引き出しの内部などもパーツを交換しました。
内部の棚板には色剥げ等が見られましたが、お客様から「新しいものに交換はしなくて良い」とお話しいただいていたので、タッチアップをして綺麗に馴染むようにしました。
サイズがコンパクトになるだけでなく、全体が綺麗になりこれから先気持ちよくお使いいただける仕上がりとなりました。
こちらの食器棚をリフォームが完了したお客様のお家にお届けさせていただいたのですが…そのお話の前に、一緒にリメイクした食器棚上部についてもご紹介したいと思います。
次回のブログで詳しくご紹介するのでどうぞお楽しみに!
ユリマタタ