100年物の衣装タンスをレストア!元の味わい残し長く使えるよう…
お客様の御曽祖母様が嫁入り道具として使われていたという衣装タンスをレストアさせていただきました。
御曽祖母様の代から使われていた衣装タンス…その年数はなんと100年にものぼるのだとか。
「戦争時には山梨への疎開にも持っていったみたいで、色々な歴史が詰まっているタンスです。」とお客様。
お問い合わせいただいた当初は、リメイクして違う用途に使えるように…と仰っていたのですが、家具のお引き取りに伺うと「やっぱり形を変えるのはもったいない気がして。形はそのままに修理をしてもらえたら。」とレストアのご依頼をいただきました。
お客様は今のお住まいを建て替え予定とのことで、タンスはレストア後にはご新居の寝室で使用したいと思っていると仰っていました。
お客様はタンスをレストアすることについて、「人に見せるためというよりは、歴史あるものを大切に使っていきたいという気持ちが強いです。」と仰っていました。素敵ですね。
ところで、家具のお引き取りに伺った際に阪井(ルーツファクトリー代表)がタンスを拝見していてこんなことを口にしました。
「右側の扉部分や左下の引き出し部分に面縁がないですね。もしかしてこのタンスは他のタンスとセットになっていたのかも。昔のタンスで台輪のような湿気よけがないのも不思議だし、元々は下にも何か付いていたのかも。」
タンスの仕様からそんなことが推測できるなんて…!お客様も「なるほど!考えたこともなかったです!自分が知らない歴史も詰まっているようで、なんだかロマンを感じますね。」と仰っていました。
さて、というわけで、タンスをレストアするにあたりお客様とご相談の上、表面の塗装が剥がれてしまっている部分などは新品のように綺麗にしてしまうのではなく、元の味わいを残しつつ清潔感のあるように直すことにしました。
造りは立派なタンスなのですが、さすが100年ものということもあり様々なところが脆くなってしまっていました。
塗装を綺麗にする他にも、背板の割れを直したり扉や引き出しの開け閉めの具合を調整したりしたのですが、家具を傷めてしまわないよう一つ一つ慎重に作業していきました。
引き出しの取っ手は無くなってしまっている部分もあったので、似た雰囲気のものを探しすべて取り替えることに。
そうして丹精込めてレストアしたタンスがこちら。
100年の年月を生き抜いてきたタンスの味わいはそのままに、ご新居でこれから長く使っていただけるよう不具合を直し綺麗にさせていただきました。
扉などの傷や汚れ、塗装の剥がれは、絶妙な磨き加減で元の味わいを残しつつ清潔感のある仕上がりにしました。
新しく取り付けた取っ手もよく馴染んでいます。
扉を開けると、形はそのままなのですが背板の割れや朽ちた部分がバッチリ直っています♪
綺麗にレストアして、長く安心して使っていただける仕上がりに。
こちらのタンスをお客様のご新居に納品させていただくと、設置場所にぴったりでした!
それもそのはず。お客様はお家を建て替えする際に、こちらのタンスを置けるように間取りを組んでもらったそうなのです。
お客様は「あぁ、良かった。このタンスを入れられるようになんとか間取りを組んでもらったんです。丁寧に仕上げていただいてありがとうございます。これからも使い続けられること、嬉しく思います。」と喜んでくださいました。
お客様のお父様もいらっしゃり、「あのタンスが!すごいねぇ」と仰っていました。(お父様にとってもずっと見て馴染んできた思い出のタンスだそうです)
最後には、ご依頼くださったお客様と記念撮影を。
「こんなに年季の入ったタンスを直せるものかどうか不安でしたが、ルーツファクトリーさんにお願いして良かったです。ありがとうございました!」と言っていただきました。
こちらこそ歴史ある大切な家具をおまかせいただきありがとうございました。これからもまた何年も何十年も活躍しますように。
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
Follow @yurimatataroots
素敵に大変身!思い出の婚礼箪笥(婚礼家具)のリメイク実例をご紹介!
お問い合わせ&メッセージはコチラ
【よくあるご質問】はコチラ家具のこと、リメイクのこと、お気軽にお問い合わせください。
【メールフォーム】
【お電話でのお問い合わせ】
受付時間:月〜金(平日)10:00〜15:00
電話番号:0120-600-239(フリーダイヤル通話料無料)