金具が破損してしまったテーブル脚の修理。レッグジョイントを替え…
「使い馴染んだテーブルの脚の金具が破損してしまいました。修理をお願いできないでしょうか?」
ある日、メールでお問い合わせをいただきました。30年近く前に購入されたテーブルだそうで、4本ある脚のうち1本だけ金具が破損してしまったそうです。
一緒にお写真も送ってくださいました。こちらです。
天板に直接脚を取り付けることのできる、『レッグジョイント』という金具が使われているテーブルです。
左側が本来の金具の形ですが、右側の脚の金具は根本で折れてしまっているようです。
天板側の金具に破損はないとのことだったので、こちらの脚1本だけ修理できれば元通りテーブルを使うことができます。
ルーツファクトリーでは今までにたくさんの家具を修理してきてるし、今回も修理できるよね!そう思って『家具作りたいおっさん』(ルーツファクトリー代表)に尋ねてみたところ…
「これは、直せないかも。」という返事が返ってきました。
ごーーーん!!マジ!?なんで!?
理由を聞いてみたら、要は脚に取り付けてある金具を外すことができないため、取り替えることができないそうな。
レッグジョイントは、↓のように天板と脚それぞれに埋め込んだ金具をはめて外からボルトで固定する仕組みになっているのですが…
(すみません、私の手描きイラストで色々と比率とかおかしいですが(~_~;))
脚に埋め込んである金具はテーパーピンで固定されているため、一度取り付けたら抜けないようになっているそうなのです。そうか、ルーツファクトリーにも直せないものがあるのか…
でも、家具作りたいおっさんは言いました。「元の脚を直せるかどうかはわからないけど、脚を同じように作り直すことはできる」と。新しい材料で、同じサイズ、同じ形、同じ塗装、そして同じ金物を使って、まるで元の脚のように仕上げることができると言いました。
その旨をお客様にお伝えすると、「作り直しでも良い。ぜひお願いしたい。」と言っていただきました。
そこで、破損してしまっている脚1本をルーツファクトリーの工房に送っていただき、詳しく検品することに。
すると、家具作りたいおっさんから連絡が入りました。
「この脚、直せるかも。」
えぇぇぇ!?マジ!?なんで!?(2度目)
理由を聞いてみたら、こちらの脚はテーパーピンが表に露出しているものだったので、破損してしまった金具を外すことができるかもしれないから、とのことでした。
なるほど…そういうこともあるんですね。脚を作り替えるのではなくそのまま使うことができそうとお客様にお伝えすると「それは良かった!」と仰っていました。できることなら使い馴染んだ脚を使いたいですものね。
さて、修理できることがわかったとはいえ、やはりこの金物は取り外しするように作られてはいないので作業はなかなか大変だったようです。
お客様の脚を傷つけてしまわないように、用心深く丁寧に金具を取り外しました。
そして、新しい金物を埋め込み修理完成した脚がこちら。
お客様が使い馴染まれたテーブルの脚はそのままに、金具を取り替え再び使えるようになりました。
↑のテーパーピンが露出していたから金具を替えることができたんですね〜。
無事修理できたことをお客様にお伝えすると、「本当ですか!ありがとうございます!」と喜んでくださいました。
修理させていただいた脚をお客様の元にお送りすると、後日到着のご連絡をいただきました。
「テーブル脚が届き、早速利用しています。
せっかく修理いただいたので、大切に使わせていただきます。ありがとうございました。」
お客様の大切なテーブルが再び使えるようになって何よりです!ご依頼いただきありがとうございました。
家具の修理は、その家具の仕様や状態により時に難しい場合もあるのですが、そういった時には代替案を考えます。また、今回のようにお写真だけ見てわからなくても実物を見て可否を判断できることも。
「どうしようもない」と諦めてしまう前に、ぜひ一度ご相談ください(^^)
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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