パイン材のダイニングテーブルを伸縮式にリメイク!【製作&完成編】
こんにちは、ユリマタタです!
今回は前回の続き、パインの引き出し付きダイニングテーブルを伸縮式テーブルになるようリメイクしたお話です。
普通のダイニングテーブルをどうやって伸縮式にすることができるのか・・・
テーブルに使われている『ポンデロッサパイン』は伸縮式テーブルにあまり向いていないと家具作りたいおっさんが言っていたけど、そしたらどうリメイクするのか・・・
引き出しを伸縮式にした後も使えるように移植なんてできるのか・・・
疑問が尽きない今回のリメイク、さっそくその製作の様子を覗いてみることにしました。
まず、伸縮式テーブルにも色んなタイプがありますが、お客様からは”なるべく元のテーブルの雰囲気をそのままにリメイクしたい”ということ、そして”長く使い続けられるものが欲しい”ということをご希望いただいていました。
そこで、今回は天板中央を左右に広げて延長用天板を差し込めるタイプの伸縮式テーブルにリメイクすることになりました。延長用天板を天板下に収納できる構造にすることで、普段は元のテーブルそのままのような見た目になります。
さて、普通のテーブルをそのような伸縮式テーブルにリメイクするには、まず天板・脚・幕板を分解してフレームから作り直さなければいけないようです。
その様子がこちら。
わぁ、初っ端から大変そう・・・!これはイチから作るより大変なのでは!?(すぐさま「そうだよ!」と家具作りたいおっさんの声が飛んできた)
あまりの作業の多さに目を回しながらも、必死に製作の様子を見ていると・・・
あれ?さっきと違う木材が出てきた。パイン材のフレームの内側に、オーク材のフレームが作られています。
これは何?と家具作りたいおっさんに聞くと、「これが延長用のフレーム」とのこと。パイン材ではなくオーク材を使っているのは、オーク材がより硬く頑丈な木材であるからだそうです。
延長用のフレームは、ご覧の通り基本となるフレームの内側に隠れる形になります。そこで、見た目に差し支えはなくより丈夫な仕様になるようにと、お客様とご相談の上この方法が選ばれました。
「長く使い続けたい」というお客様の思いを叶えられるように、細かなところまで考えているんですね〜。やるじゃないかおっさん。
さてさて、家具作りたいおっさんはリメイクを始める前に「ポンデロッサパインは反りや歪みが出やすくて材も柔らかく動きやすいから、伸縮式テーブルにはあまり向いてないかも」と言っていました。
じゃあどうするの!?と問いつめると、おっさんは「反りどめ加工をする」と言いました。反りどめ加工?
このように天板裏に溝を掘り込み、専用金具をさしこむことで天板の反りや歪みが起こらないようにするのだそうです。
↓の上下に付いている黒い縦長のものが反りどめ金具です。
ほぇ〜、そんな方法があったのね。リメイクの向き/不向きがあったとしても、これまでの経験をもとに必ずお客様のご希望を叶える方法を考えつく家具作りたいおっさん。やるじゃないか。
感心している間にリメイクはどんどん進んでいきます。いよいよ私が抱いていた最後の疑問に迫っていきます。
それは、天板下に付いていた引き出しについて。
引き出しについては、お客様から「できればリメイク後も使いたい」とご希望いただいていました。しかし、そのままでは伸縮構造に干渉してしまいます。
そこで、お客様とご相談の上、引き出しは少しサイズを変えて短辺側に移植することになりました。
なるほど、その手があったかー!
と言っても、それも簡単なことではありません。
引き出しをリサイズして移植すること自体も手間がかかりますし、ただ短辺側に移植しただけでは今度は延長用天板の収納部分に干渉します。
そのため、延長用天板の収納を目一杯引き出しの反対側に寄せることにしました。
その構造について家具作りたいおっさんが説明してくれましたが、ここで私の脳みそが「もう限界っ!これ以上は発火するわ!」と悲鳴をあげました。
というわけで、(他にも色々な作業がありましたが)ついに完成です。
完成したテーブルは、こちら!
延長天板格納時は、まるで元のテーブルと変わらない仕上がりに。
新しく製作したフレームも、バッチリ馴染んでいます。(おっさんの説明通り、オーク材の延長用フレームは外から見えません♪)
引き出しは短手側に移動しましたが、こちらもまるで元からここに収まっていたのではないかというほど自然な仕上がりとなりました。
そしてお待ちかね、天板を延長すると・・・
わぁー!大きくなった!!(感動しすぎて語彙力を失う)
250mmの延長用天板を2枚足して、つまり500mm大きくなったのですが、見た目がかなり変わります。
これだけ大きいとスペースも使うので、普段は元の大きさで使うことができて人数が増えた時だけ拡張できるのはたしかにとっても便利ですね!
ところで、この天板の拡張/縮小をどうやってやるのかとか、延長用天板はどのように収納されているのかとか、気になりませんか?
お客様のもとへ納品に伺った時に、お客様と天板の拡張/縮小を一緒にやってみたので、次回その様子をご紹介します!
生まれ変わったテーブルをご覧になったお客様はどのようなリアクションをされるのでしょうか。お楽しみにー!(4月13日【納品編】アップしました!↓↓)
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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