年代物の桐タンスをレストア。上下分割して屋根裏部屋に置けるように
以前、100年ものの衣装タンスをレストアしたお話をご紹介しました。
その時に、実は4段引き出しの桐タンスについてもレストアのご依頼をいただいていました。
前回のブログから少し時間があいてしまいましたが、今回はその桐タンスのレストアについてご紹介します。
こちらの桐タンスについてのお客様からの第一のご相談は、背板が割れてしまっているのを直せないか、ということでした。
衣装タンスもそうでしたが、長い年月をたくましく生き抜いてきたことがその風貌からよく伝わってきます。
ルーツファクトリーでは、年代物の家具のリメイクやレストアをさせていただくことがよくありますが、そういった家具に触れる度に「良い家具、大切にされてきた家具は、何十年何百年と生き続けるんだなぁ」と深く感じ入ります。
さて、お客様からご相談いただいた背板の修理についてですが、既存の背板を活かしながら直すことが可能です。
乾燥で木痩せし隙間があいてしまっていたので、木材を足して接ぎ直すことにしました。
また、内外ともに清潔感のある仕上がりにしてほしいとご希望いただきました。長年使われてきた家具ならではの味わいを残しながら、全面磨き直して再塗装します。
さらに、レストア後は天井高の低いところに設置予定とのことで、引き出しを2段ずつに分けて横並びに置けるようにしたいとご希望いただきました。
元々2段ずつに分割できるようにはなっていましたが、下段の天面が仕上げ塗装をされていなかったので、全体の美装と合わせて天面も塗装させていただくことになりました。
これからもまた末永くお使いいただけるように、丹念にレストアします。
そうして、レストア作業完了したタンスがこちら。
元の風合いを残しながら、隅々まで綺麗にして清潔感のある仕上がりとなりました。
2台の天面が同じお色味になっているので、横に並べて置いても違和感がありませんね。
ちなみに、磨き直したのは木部だけではありません。錆の出てしまっていた金物も丁寧に磨き直しました。
また、背板以外に引き出しの底板なども割れてしまっていたので、背板と同じように材料を足して接ぎ直して、安心してお使いいただけるように仕上げました。
これから先また何十年とお使いいただけたら…そんな思いを込めてレストアさせていただきました。
さぁ、綺麗に仕上がった桐タンスを、お客様のご新居に納品♪設置したのは、屋根裏の天井高が低いお部屋でした。
梱包を解くと、「わぁー!綺麗になってる!」とお客様。
引き出しを開け閉めされ、その仕上がりをご確認いただきました。
タンスを上下分割したことで、お部屋のスペースにぴったりですね♪
イイ感じにお部屋に収まりホッとしていると、お客様が「これを上に飾りたいんですよね…」と舵輪とランタンをお持ちになりました。
な、なんて素敵なんでしょう…!!
お客様のお祖父様が船がお好きだったそうで、船舶模型などをお持ちだったとのこと。ご家族皆様の歴史が重なり、とても素敵だなぁと思いました。
後日、衣装タンスの納品をさせていただいた時に、またこちらの桐タンスを見せていただいたのですが、その時には船舶模型も飾られていました。
レストアさせていただいた桐タンスと上に飾られているものがあまりにもお似合いで感動してしまいました。
レストアをご依頼いただいた家具もそうですが、ご家族の歴史あるものを大切に扱われているのを感じ、素晴らしいなぁと思いました。それこそかけがえのない価値ですよね。
そんな空間に立ち会うことができて光栄です!レストアをご依頼いただきありがとうございました。
(100年もの衣装タンスのレストアについても、ぜひご覧ください♪↓)
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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