時代箪笥をモダンな開き扉キャビネットにリメイク。面影も残しながら
前回、婚礼タンスの引き出しを生かしてひと回り小さいチェストにリメイクしたお話しをご紹介しました。
そして、こちらのリメイクをご依頼いただいたお客様から、もう一つ家具のご相談をいただいておりまして。
お客様のお母様が使われていた時代箪笥もリメイクさせていただきました。
ご相談いただいたのはこちら。
鮮やかな木目、そして深みある色味。
長年使い込まれたタンスならではの風合いに惹き込まれます。
もうタンスとしては使わないけど、何か別の形で残せたらとリメイクのご相談をいただきました。
できれば本棚とかにしたいなぁ、と仰っていたお客様。
家具のリメイク方法は色々あり(というか色々生み出してきた?)、方法次第で様々な家具へと作り替えることができます。
お客様の家具の特性に合わせて、そして、お客様のご希望に合わせて、どうやってリメイクするのが良いか考えていきます。
前回のブログで、お客様からインテリアの好みがナチュラルモダンやスカンジナビアンといったスタイルに変わってきたとお聞きした、と書きました。
しかし、こちらのタンスはかなり和風です。
雰囲気を変えるとなったら、形も大幅に変える必要があるのでしょうか。どうやってリメイクするのだろうとドキドキしながら展開を見守っていたのですが・・・完成した家具を見てびっくりしてしまいました!
さっそくですが皆様もぜひご覧ください。こちらがリメイク後の姿です。
あれっ!全然変わってないのに全然違う!
全然変わってないかというと、そんなことはないですね。でも、元の佇まいというか元の”らしさ”というか…そういうところがしっかり残ったまま雰囲気が変わりました。
引き出しの仕切りになっていたところを新たにオーク材で囲ったのですが、そうすることでメリハリがつきモダンな印象に。
ところで、この真ん中のライン、何かお分かりになりますでしょうか。
実は、引き出し式だったタンスが開き扉になったのです!えぇ〜!
さらにさらに。
内部の棚板、こちら既存の棚板なんです。引き出しの仕切りになっていた部分を生かしたのです。
元々、引き出しが側板の内側に収まるような造りになっていた(インセットタイプ)ので、そのまま扉を取り付けたら引き出し仕切りを棚板として使うことはできなかったのですが・・・
扉を側板の外側に出るよう(カブセタイプ)に造りかえることで、引き出しの仕切りを棚板として使うことができました。
ところで、扉の内側には新たに金具がついていました。これは反り止め金具です。
引き出しの前板は天然木ならではの反りが出ていたため、実は扉に仕立て直すのも一苦労だったそうです。
写真だけではなかなかわかりにくい木材の反りや歪み。でもコンマ数ミリの寸法が仕上がりに大きく影響する家具の世界では、注意に注意を重ねなければいけないことの一つです。
こうして様々な課題を丁寧に解決しながらやっとのことで完成する家具のリメイク。奥深い…
リメイク後、お客様宅に納品させていただいた家具の写真を見ると、とっても素敵でした(^^)
ナチュラルカラーのチェアと並んでお洒落です。
お客様のお母様も大切にされてきたタンスが、姿形をそのまま残しながら再びお客様のもとで活躍できるように。そのお手伝いができて嬉しいです!
ご依頼いただきありがとうございました。
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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素敵に大変身!思い出の婚礼箪笥(婚礼家具)のリメイク実例をご紹介!
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