「循環と共存」鉋屑(かんなくず)と工房菜園(畑)と土作りの話。


新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の中、もちろん僕も外出を極力控え、自宅で過ごす時間がより多くなっています。感染による直接の影響も、経済活動が滞る事による間接的な影響も、どちらも自分を含め身近な人にも深刻な問題であり、一刻も早く事態が収束してくれる事を毎日願っています。


そんな中ふと思い立って今、工房で久々にブログを書いています。東京店は安全を考え、現在臨時休業していますが、淡路島工房においては、三密(「密閉」「密集」「密接」)のいずれにも該当しないので、安全には細心の注意を払いながらも製作作業をしています。





そして今日、工房裏の菜園(畑)に畝ができました。もうそろそろ夏野菜を植える季節なので、その準備です。





工房菜園を始めて2シーズン目に入るのですが、今回は土作りに挑戦したんです。


淡路島に工房を引っ越してから、工房掃除で鉋屑(かんなくず)を表に出してたら、通りかかった軽トラックのおじいさんに「それ捨てるんやったらちょうだい」と言われたんです。





もちろん即答で「良いですよ!」と差し上げました。でも不思議です。「一体どうするの?」と思いました。


だって大阪に工房があった時なんて鉋屑(かんなくず)は非常に困るゴミのひとつでした。産廃(産業廃棄物)といって、専門業者に高額な処理費用を払って処分していたんです。





その鉋屑(かんなくず)を欲しがる人がいるなんて!


もちろん聞きました。「全然良いですけどどうするんです?」と、そしたら


「畑に撒いたら土が柔くなってええねん」と教えてくれました。





その時は「ふ〜ん。なんか分からんけどラッキー♪」くらいに思ってました。


で、いざ畑を始めてみると畑にとって「土」がどれだけ大切か知りました。土が悪いと野菜は全然育たないしなんなら枯れちゃうし…


それで去年は畑に鉋屑を撒いてみたりしてたんです。





でも、それはあんまり良くなかった。たくさん鉋屑を入れたところの野菜が全然育たなかったりしたんです。


原因はPH値(ペーハーち)とかにあるようなんです。野菜はアルカリ性の土を好むから酸性だと…(以下略)詳しくは分かりませんw


ただ、簡単に言うと「腐ってない木の屑は土ではない」って事。





木が土に還るには発酵(腐る)のが必須条件です。


そこで工房から大量に出る鉋屑の一部(ほとんどは農家の方に差し上げてる)を菜園の一角に集めて腐らせてたんです。生ゴミも入れたり鶏糞(ニワトリのうんこ)も入れたりしながら。


そして半年かけて色もすっかり変わってなんだか土っぽくなったそれを、菜園の土に混ぜ込みながら耕しました。





そしてまたしばらく寝かせてあったのが、今日畝(うね)になったのです。


と何だか僕がやったみたいに書いてますが、ほとんどルーツファクトリー専属の農業アドバイザーさんのおかげですw


色々教えてもらいながら、野菜ができる仕組みとかを知れてめっちゃ楽しいです、工房菜園♪





だいぶ農業話になっちゃったけど、今日書きたかったのは「循環と共存」の話。


家具をつくるのに絶対必要な木だけど、家具づくりで出る鉋屑(かんなくず)は都会ではかなり厄介なゴミ。


でも自然と共に生きてる場所では立派な宝になるんです。そしてその鉋屑(かんなくず)が腐って土となって美味しい野菜を育ててくれてそれを美味しく食べて元気一杯に家具をつくる。





「循環」ってなんだかすごく良いなぁと改めて感じた今日でした。


とは言え今シーズンの畑はまだ畝(うね)だけ。これから何を植えるか考えなくちゃだし、そもそもちゃんと野菜が育ってくれるのかもドキドキだし…


でもそういうのも含めて楽しむのもまた「共存」なのかな、と。


「アフターコロナ」とか言われてるコロナが収束した後の社会は、今までとはまた価値観が変わります。リモートワークについてのあり方や、逆にリモートワークが成立しない仕事のあり方、


三密と言われる「密閉」「密集」「密接」と真逆の環境にある「島での家具づくり」の意味。





「循環と共存」の話。新型コロナの緊急事態宣言の中、そんな事をぼんやり考えた今日でした。




「家具作りたいおっさん」阪井

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