100年以上前のアンティークミシン!本体そのままディスプレイに♪
亡きお母様から受け継いだ足踏みミシンを大切に残したい♪
兵庫県川辺郡にお住まいのお客様からシンガーの足踏みミシンのリメイクをご依頼いただき、前回のオーダーリメイクブログで飾り台として使えるテーブルへのリメイクをご紹介いたしました!
既存の天板をフラットにして使いやすい形にリメイクしながらも、歴史ある足踏みミシンの風合いを感じられるように仕上げました♪
足踏みミシンのテーブル部分を活かしてリメイクしたということで、ミシンの本体部分はそのままの状態で残っています。
お母様はご生前「ミシンを大切にしてほしい」と、おっしゃっていたそうなので、お母様のためにもミシンをより良い形で残してあげたい。しかし、ミシン本体をどのような形で残すのか…お客様とのお打ち合わせのなかで『家具作りたいおっさん』ことルーツファクトリー代表の阪井は考えます。
シンガーのミシンにはシリアルナンバーが付いており、いつの時代にどこで作られたものなのか判別できるようになっています。お預かりしたミシンはなんと、1918年にスコットランドで作られたものだそうです!
100年以上前からあるミシンはもはや美術品…!インテリアとしてアンティークミシンを探されている方もいらっしゃいます。
そういったことを考えると、ミシンをなにかに活かしてリメイクするのではなく、ミシン本体をディスプレイしていつでも眺められる形にする方が、お母様が大切になさっていたミシンの存在を感じることができそうです。
そこで今回はミシンをより良い形でディスプレイするための、ガラスケースを製作させていただくことになりました♪
ミシン本体は足踏みミシンテーブルに取り付けられていたものなので、底面がフラットになっておらず、そのままディスプレイすると傾いてしまいます。土台となるものもなく不安定なので、地震などが起こった時のことを考えると心配です…!
大切なミシンを安心安全、綺麗にディスプレイできるように、ミシン本体を乗せるための土台部分から製作していきます!
ミシンの底面がフラットじゃないので、どのような形が1番綺麗に収まるのか…そして、土台のサイズとガラスケース全体のバランスが難しく、製作スタッフはかなり悩んだのだそうです。
試作の段階ではミシンに対してほぼジャストサイズの土台を作っていましたが、ガラスケースの中央にディスプレイすることを考えるとミシンの位置が少しずれてしまい、全体のバランスが悪くなってしまいます。
主役であるミシンは、ガラスケース中央のベストな位置にあるべきだ!ということで、全体のバランスを見直して土台の横幅を広めに取りました!
ガラスケースはただ被せるだけだと不安なので、木製フレーム部分にマグネットを4箇所仕込みました。ガラスケースの土台部分にもマグネットを仕込むことで、ぴったり止まるようになっているんです。
ミシンに合わせたサイズ、ベストなバランスにこだわりながらも、安心してお使いいただける仕様のミシンディスプレイが完成しました♪
完成後のお写真はこちらです!
ミシン本体の土台を作ったことで傾くことなく、ミシンを使用する時と同じ形でディスプレイできるようになりました♪
はずみ車がある右側の横幅を広く取ったことで、ガラスケースの中央にミシンがくるようになっています。
ミシンが引き立つようにガラスケースのデザイン自体はシンプルですが、ずれにくいように設計した上でマグネットを仕込んだので、しっかり丈夫な作りとなっています。
ミシン本体は詰まった埃などを落す程度で、元の風合いをそのまま残しています。100年以上前からあるミシンはなかなかお目にかかれません。ミシンディスプレイとしてこれから先も受け継がれていくと思うと、とても感慨深いです。
完成したミシンディスプレイは、足踏みミシンをリメイクして作ったテーブルの上に設置させていただきました♪
お母様が遺言のようにおっしゃっていた「ミシンを大切にしてほしい」という言葉を大切に。受け継いだミシンをいつも身近に感じていただける形へとリメイクさせていただきました。
お客様がミシンを大切になさる姿は、きっとお母様にも伝わっているのではないでしょうか。
この度は大切な家具のリメイクをご依頼くださり、ありがとうございました!またなにかございましたらお気軽にご相談ください♪
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