思い入れのある椅子の見た目はそのままに…座面割れを修理しました!
東京都調布市にお住まいのお客様から「椅子が割れてしまったので修理をお願いしたいです」と修理のご依頼をいただきました。
お客様は以前に旦那様がDIYなさった座卓の天板を活かしたリメイクをご依頼くださり、ブログでもご紹介させていただきました。この度はリピートでご依頼いただき、ありがとうございます!
今回修理のご依頼をいただいた椅子は、前回のリメイクでお客様のご自宅へお伺いした際にお話しくださっていた、亡き旦那様がご結婚前からお使いだったという大切な椅子です。
フレームのデザインはもちろんのこと、座面のレザーやスタッズもとても素敵ですよね。
長年大切に使ってきたけれど、2脚あるうちの1脚の座面が割れてきてしまったのだそうです。
お客様にとっても、旦那様にとっても思い入れのある大切な椅子です。割れてしまった座面を修理し、これからも使い続けていきたいとお話しくださいました。
椅子の座面がぱっくり割れてしまっているということもあり、座面生地を一度外したうえで修理をさせていただくことになりました。
椅子のリメイクや修理では、座面生地を新しいものに交換することがあるのですが、座面生地も大切な家具の一部です。既存のレザー生地を引き続きお使いいただくため、慎重に、丁寧に、鋲をひとつずつ取り外す作業をおこないました。
ルーツファクトリーでは家具のリメイクや修理など、お客様からご依頼いただくすべての家具を、職人が愛情を込めて手作業でおこなっています。
座面のレザー生地を綺麗に取り外すことができましたので、割れてしまっている箇所を中心に椅子全体をチェックしていきます。
ぱっくり割れてしまった座面はこのように元通りに。一度取り外したレザー生地の張り直しをおこない、思い入れのある大切な椅子の見た目を変えることなく修理が完了しました。
元通りになった椅子をお客様のもとにお届けに♪すごく喜んでいただき、椅子にお掛けになるお客様の姿を見てほっと一安心。
ですがその数日後、お客様からまさかのご連絡が…!
状況を確認すると、修理した箇所とは違うところが割れてきてしまったとのこと。修理したところの接着が強固になった分、別の箇所に負担が掛かり割れてしまったようです。接ぎ合わせた板材は、長年ご使用されていると接ぎ目が割れてしまうことがあり、さすがにそこは見抜けないところでもあるのです…!
せっかくルーツファクトリー にご依頼くださり、大切な椅子をこれからも長くお使いいただきたいので、再び修理をさせていただくことになりました!
前回はレザーの座面生地を剥がして修理をおこないましたが、何度も剥がしてしまうと生地が傷んで使えなくなってしまう可能性が高かったため、お客様の大切な椅子の一部であるレザー生地を剥がさずに修理をする方法はないかと考えた結果、今回は「ある方法で」座面の裏側を修理することになりました。
新たに割れてしまった箇所だけでなく、座面裏側の板材を接ぎ合わせてある箇所すべてに「ちぎり」を入れ込みました。木材同士をつなぎ合わせる、割れ止めの加工方法となっています。
一見分かりにくいかもしれませんが、裏側をよくご覧いただくと、ちぎりが6箇所埋め込まれていることがお分かりいただけるかと思います。
大切な家具の見た目はそのままに、ちぎりを埋め込んだことで今後の割れを防ぎ、これまで通りお使いいただけるようになりました。
長年大切に使い続けてこられた家具は、その家具にしかない不思議な魅力がありますよね。
旦那様がご結婚前からお使いだった思い入れのある大切な椅子を修理して使い続けていくことで、旦那様も喜ばれているのではないでしょうか。
修理が完了した椅子は、以前リメイクさせていただいた座卓天板を活かしたテーブルと合わせて、再びお使いいただけるようになりました!
この度は大切な家具の修理をお任せいただき、ありがとうございました。またなにかございましたら仰ってください。
思い出の詰まった家具を末長くお使いいただけますように…♪
やの
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