ボキッと折れてしまった椅子の脚の修理。座面張り替えで雰囲気一新♪
ダイニングチェアの座面張り替えと折れてしまった脚の修理をさせていただきました。
お客様からご相談いただいたのは、こちらの椅子4脚について。
ご覧の通り、1脚は後ろ側の脚が1本ボキッと折れてしまっています。
20年以上前にご購入されて長年使われてきた椅子だそうですが、お子さんのヤンチャで壊れてしまったとのことで…
お客様は「できれば修理して使い続けたいけど、製造元に確認すると『椅子の構造上、部分的にパーツ交換ができないため修理は難しい』と言われた」と仰っていました。
メーカーさんもお手上げの椅子の修理。ルーツファクトリーにご相談いただいて光栄です。
ルーツファクトリー代表の『家具作りたいおっさん』に修理が可能か確認すると、「かなり大胆に折れてしまっているし負担のかかる箇所だから、もしかしたら全く元通りとはいかないかもしれないけど、再び使えるように修理することはできる」と言っていました。
いつも通り、お客様のご希望とあらば意地でも方法を考えていくスタイル。お客様は「家で使うものだし、多少見た目が変わっても良いです」と仰り、詳しい修理方法は現物を触りながらご相談の上で決めていくことになりました。
また、せっかく修理するのならと、座面の張り替えもご依頼いただきました。
お客様は椅子4脚を東京店にお持ち込みくださり、その際に椅子生地のカタログをご覧いただいて張り地を決めました。
お客様がお選びになったのは、シンコールの「イロノカンデ」という合皮。グリーンの生地で、パリッと雰囲気も変わりそうです。
さて、脚の修理については、脚のパーツが欠損なく折れていたということもあり、丁寧に接着作業をすることでかなり頑丈にくっつきました。
しかし、一度折れてしまっているので念には念を入れた方が良さそうです。折れた箇所を頑丈に接着したゆえに、他の箇所に負担がかかってくるという可能性もあります。
そこで、お客様とご相談の上、脚の修理部分に添え木をすることになりました。
このように脚を前後から挟み込めばより丈夫になりますが、そうすると無骨な感じになってしまいそうだったため、今回は内側にのみ添え木をすることに。
ただし、添え木するのが内側のみだと、背もたれと座面フレームの接合部にかかる負担をカバーしきれないため、そちらはビスで固定して埋め木で化粧することにしました。
どのような仕上がりとなったのか…ぜひ修理完成後の写真をご覧ください。こちらです。
どれが脚を修理した椅子か、よくよく見ないとわかりませんね!
正解は、右から2番目の椅子です。
補強の添え木には面取りを施してあるのでフレームによく馴染んでいます。
ビスで固定した背もたれと座面フレームの接合部も、埋め木をして違和感なく仕上がっています。
そして、張り替えを行なった座面。こちらもパリッと仕上がっています!
生地を張り替えただけでなく、中のクッションも替えたので座面がふっくらとしました。もちろん座り心地も抜群です♪
修理&張り替えをして、これからまた長い年月お使いいただけるようになったかと思います。
納品はお客様が再び東京店にお越しくださいました。
お引き渡しを担当したスタッフいわく、椅子をご覧になったお客様は「壊れていた所が、全然分からない!!」と驚かれていたようです。
また、今回の修理などについてブログでご紹介させていただいても良いかお伺いすると、「もちろん!これだけキレイにしていただいたので!」とご快諾いただいたそうです。ありがとうございます!
大切な家具の修理・張り替えをお任せいただきありがとうございました。
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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