2021-01-11

家紋入りの鎌倉彫婚礼タンスをリメイク！オープンタイプのテレビ台に

立体的で躍動感あふれる彫り目、深みのある艶やかな漆塗り…

その技術は800年もの時を超えて受け継がれ、伝統的工芸品にも指定されている『鎌倉彫』。

そんな一目見て思わずため息が出てしまうほど美しい鎌倉彫が施された婚礼タンスをリメイクさせていただきました。

リメイクをご相談くださったのは、お引っ越しを控えたお客様。

20年近くお使いになっていたタンスだそうなのですが、今回初めてお引っ越しをすることになり、それにともなって設置場所がなくなってしまったとルーツファクトリーにご相談くださいました。

お問い合わせいただいた後、お電話でお話しを伺った時点では小さくリサイズして着物収納として使うかテレビ台など他の家具にリメイクするか悩んでいるとのことでした。

そこで、お客様のお家に伺って実際に家具を拝見しながら製作するものを決めることに。お先にご予算も伺って、その中でできそうなことをご提案することになりました。

実際に家具を拝見すると、その存在感に圧倒されました。

なんていうのでしょうか。家具に込められたパワーが伝わってくるというか…

こちらの婚礼タンスは、ご結婚にあたって鎌倉彫で特別に彫ってもらったものだそうです。

扉の右上には家紋が彫られていて、お客様はその家紋は絶対に残したいと仰いました。

婚礼タンスの仕様や状態などを見ながら、どのようにリメイクするのが良いかお客様と一緒に考えていきます。

ご相談の結果、婚礼タンスからテレビ台にリメイクすることになりました。

４畳半の和室で使われるとのことで、サイズはなるべくコンパクトに。（後日お客様からご指定いただき、W750mm D300mm H400mm に決定しました）

テレビ台の側面は壁付けせずに見える予定とのことだったので、側板に扉の家紋を生かして使用することにしました。

また、その他本体は艶っぽい黒塗りに仕上げることに。ん〜、想像しただけでもカッコいいテレビ台に仕上がりそうです。

果たして完成品は…

じゃじゃん！

家紋を側板の中央に配置し、コンパクトながら存在感のあるテレビ台が完成しました！

前後両面仕上げてあるので、お好みに合わせてどちらの向きで設置することも可能です。

オープンタイプのテレビ台内部は、収納するものに合わせて自由にカスタマイズできるよう、棚板が可動式となっています。

鎌倉彫の側板と黒塗りの本体が見事にマッチして、シックで高級感あふれる和モダンのテレビ台となりました。

さぁ、こちらをお客様のご新居に納品です。

実は、旦那様の粋な計らいで、奥様のお誕生日に納品させていただきました(*´艸｀*)

生まれ変わったテレビ台をお披露目すると、「わぁ！素敵！」と奥様。

お誕生日おめでとうございます！と申し上げると「えぇ！わざわざスケジュール合わせてくれたんですか！」と驚きながらも喜んでくださいました。いえーい♪

旦那様からも後ほど、「素敵な作品に仕上げていただき、大変満足しております。」と嬉しいメールをいただきました。

大切な家紋入りの婚礼タンスからテレビ台、まさにリメイクでなければできなかったことをお任せいただけて光栄です。

ありがとうございました！

ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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