引き出しレストアの様子を写真付き大公開!無数のキズも綺麗さっぱり美しく


傷つき、色あせてしまった引き出しのレストアをしました。





とても年季の入った引き出し。全体に無数のキズがついていて、引き出しの底板も朽ちかけてしまっています。





でも、ルーツファクトリーにお任せいただいたら、見違えるほど綺麗になります♪分解して、引き出しを作り直して、磨き直して、オイルを塗って・・・思い出の引き出しが、息を吹き返したように綺麗になりました。





今回は、ルーツファクトリーが行っているレストアがよくわかるように作業の様子を写真付きでご紹介していきます☆

レストア作業!の前に、全体のコンディションをチェック


まずは全体のコンディションをチェックします。





けっこう年季が入っていて引き出しは底が朽ちかけてしまっていますが、本体は色あせているものの、つくりはしっかりしていて丈夫で、内側はそこそこ綺麗です。





外側を磨き直せば綺麗に蘇りそうです。そのため、本体は分解せずにサンディングのみ行いました。




分解して、組み直し!作り直しが必要なパーツも


本体はサンディングのみで大丈夫でしたが、引き出しは材が朽ちかけているので、作り直す必要がありました。





前板(手前側)、端板(側面)、先板(奥側)を分解して材を整理します。前板はしっかりしていて綺麗な材だったので、磨き直して使うことに。底板と側板は朽ちかけていたので、新しい材を使って作り直しました。





新しい底板には、オークの突き板を使いました。





突き板とは、薄くスライスした木のシートをベニヤなどの板に張り付けて作られたもの。もともとはベニヤ板が使われていて、ガサガサとささくれ立ってしまっていましたが、突板にグレードアップして綺麗な木肌になりました。


こちらは端板の新しい材。




溝を掘って端板を新しく作り直しました。元の材が朽ちかけていたのもあるんですけど、元の材を使って組み直すと新しい材を切り出すより手間がかかったりするので、作り直しました。





そして、こちらが、磨きなおした前板と作り直した端板、先板。これで引き出しのパーツが揃いました。




「カネをだす」スコヤで直角を確認!


新しく作り直した材を使って、元の形に組み直します。





この時、しっかり直角を確認します。「カネをだす」と言います。「カネ」は漢字で書くと「矩」となって、直線とか直角という意味になるそうです。工具の差し金とか曲尺も「指矩」、「矩尺」って書いたりするらしいですね~。





カネをだすときに使う↑の工具は「スコヤ」というんですけど、差し金にとっても似てますよね。でも差し金と違って長手を厚い妻手(短い方)で挟みこんでるから角度が狂うことがほとんどないんですって!


精度が求められる家具づくりの必需品ですね。

ナチュラルオイルで上品に!


最後に、オイルを塗って仕上げていきます。こちらはオイルを塗る前、素地の状態です。





そしてこちらは、上段だけオイルを塗った状態。ナチュラルのオイルでこんな色になります!





オイルを全体に塗って、取っ手をつけると、とても上品な仕上がりに!傷や色あせがあったとは思えない、美しい仕上がりになりました!




「大切だから」レストア


以上、レストアの作業を一部ご紹介しました!


途中、引き出しの材を新しく作り直したことからもおわかりいただけると思うんですけど、実はリメイクやレストアは新しいものを作るのと同じくらい、もしくはそれ以上手間がかかったりします。





よくリメイクやレストアのご相談をいただく時に「新しく買うのとどっちが安いですか?」と聞かれることがありますが、その場合ルーツファクトリーが出す答えは「買った方が安い」です。


全部が全部そうではないけど、でも、ルーツファクトリーのリメイクやレストアは「安さ」を売りにしているわけではないのです。「もったいない」からではなく、「お客さまの大切なもの」だからリメイクやレストアをしています。





お客さまの思い出の、大切な家具を元気によみがえらせたい!そんな時はぜひルーツファクトリーにご相談ください!





ユリマタタ
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ

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