鎌倉彫の和タンスをリメイク①2枚の戸をそのまま活かしてミニ本棚に
お客様のお姉様が遺されたという鎌倉彫の婚礼タンスをリメイクさせていただきました。
リメイクのご相談をいただいたのは、生命力をも感じる美しい花の彫りが印象的な和タンスでした。
同じくお姉様の婚礼家具である鏡台や整理タンスはそのままの形でお客様のお家に引き取られたそうなのですが、「和タンスだけはどうしても家に入らなくて」と仰るお客様。
鏡台と整理タンスがあるし和タンスは諦めようかと考えていたところに、ルーツファクトリーのことを知ってリメイクをお願いしてみようかと思ったと仰っていました。
さて、今回はこの素敵な和タンスの部材を活かして3つの家具にリメイクさせていただきました。今回のブログではそのうちの一つ、本棚へのリメイクについてご紹介します。
お客様はあまり大きな本棚ではなく、サッと本を出し入れできる小ぶりの本立てのようなものをご希望でした。
家具のお引き取りに伺った際に『家具作りたいおっさん』(ルーツファクトリー代表)が和タンスをじっくりと拝見してリメイク案を考えました。
和タンスは前面全体に鎌倉彫が入っていたので、小さな本棚を作るにあたり絵柄が変なところで切れてしまわないようにどの部分を使ってリメイクするか考えどころでした。
お客様は「鎌倉彫は他の家具にも入っているから、絶対に鎌倉彫を入れたいというわけではない」とも仰っていたのですが、でもとても素敵な彫刻なのでせっかくならぜひ活かしたいところです。
そして出てきたアイデアが、和タンス上部の引き戸部分を本棚の側板に活かす、というもの。
こちらの2枚の戸を縦向きにして側板に使い、天板・底板・棚板に新しい材料を使ってリメイクするというのです。お客様は「なるほど!それだとタンスの面影も残るしちょうど良いサイズになりますね!」とご提案を気に入ってくださいました。
でも、文面だけだとどのような形になるのかイマイチわからないですよね。
というわけで、さっそくリメイク完成後の写真をご覧ください。このような本棚となりました♪
部材の使い途を大胆に変えたのにしっくりとハマっています。
新しく製作した天板や底板、棚板については、当初ブラウンや黒などの濃色にして和モダンに仕上げるかという話も出ていたのですが、お客様から「明るく柔らかな雰囲気にしたい」とご希望いただき、ナチュラル色で仕上げました。
明るい色味の木材と合わせることで、既存の部材も凛とした雰囲気からどこか柔らかな雰囲気に変わって見えてくるから不思議です。
戸の引き手金物もアクセントとなりお洒落です。
このサイズの本棚であれば置き場所を選ばずどこへでも持っていくことができそうですね。
婚礼タンスの部材をそのまま活かしたリメイクにお客様も喜んでくださいました。
さて、3つ製作させていただいた家具のうち、次回は小引き出しを活かしたスツールへのリメイクについてご紹介します。
どうぞお楽しみに。
ルーツファクトリー
ユリマタタ
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