【後編】パインの食器棚と黒檀の婚礼タンスをリメイク!2つの家具に
昨日、パイン材の食器棚・レンジ台と黒檀の婚礼タンスのリメイクをご依頼いただいたお話をご紹介しました。
そのリメイクについて、「家具の部材を見た目的に生かすのではなく、リメイク後のデザインはまったく違うものに、でも部材は家具を構成する材料として使うことにしました」と書きましたが、それは一体どういうことなのか。今回のブログで詳しく書いていきます!
まず、お客様が「欲しい!」と仰っていた家具は、キッチンボードとリビングボードでした。
食器棚・レンジ台からキッチンボード、婚礼タンスからリビングボード、という風にそれぞれの家具からそれぞれの家具へとリメイクするか、もしくは家具を分けて考えるのではなく、一つの家具にどちらもの部材を使用するか…
リメイクの方法はたくさんあるので、お客様のご希望をお伺いしながらどうするか決めていきました。
ルーツファクトリーでは、異なる素材を組み合わせながら家具を作ることも多く、そのようなリメイクもご好評いただいています。
でも、お客様の今のお好みはスカンジナビアンなどスッキリとした雰囲気のインテリアとのこと。
パインと黒檀の素材が主張しすぎると、チグハグな感じになってしまうかも。。そう考えたルーツファクトリー代表の『家具作りたいおっさん』は、さらにリメイク案を練りました。
そして辿り着いた答えが”お客様の家具を内部材に生かす”ということ。
表面はスッキリとシンプルにオーク材でまとめ、内部や構成材にお客様の家具を使用することにしました。
見た目はまるっきり新しい家具になるのですが、中身にはたっぷりと元の家具が生かされるわけなのです。
さて、このリメイク方法、実はかなり大変です。
一から家具を作るより大変です。なぜなら普通の材料よりも使用できる範囲や使いどころが限られている素材から、パーツを作っていくことになるから。
パイン材は無垢材ならではの反りや歪みもあるので”材料”にするにあたって一度全て分解して製材する必要もありました。
食器棚や婚礼タンスはサイズが大きいのでいくらでも材料が取れそうな気がしてしまいますが、そんなことはなくかなり制約だらけです。
実際には一度加工された部材をもう一度加工し直すのはかなり難しく、細かく計算しながらでないと家具を作るのに十分な材料を取ることはできません。
工房ではあーでもないこーでもないと何度も打ち合わせを重ねながら製作を進めていきました。
そうして完成したキッチンボード&リビングボードは・・・
シンプルでスッキリとした佇まいがかっこいい家具となりました!
材料に制約があったと書きましたが、もちろんデザインは妥協しません。
キッチンボードの上部を奥行き深めにしたいとご希望いただけばその通りしっかりと奥行きを確保しました。
食器棚やレンジ台の部材はフラッシュ構造の芯材などに使用しているので外からは見えないのですが、婚礼タンスの部材はこのように家具の内側の見える面にも使用しました。
う〜ん!さり気ない!
お客様も納品させていただいた時に「私だけこの家具の歴史を感じられますね」と嬉しそうに言ってくださいました。
家具のリメイクの形は様々。
ルーツファクトリーでは”お客様が何を大切にされているか”を一番に、リメイク方法を考えていきます。
「できるかどうかわからないけど…」ということも、どうぞお気軽にお問い合わせくださいね(^^)
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
Follow @yurimatataroots
素敵に大変身!思い出の婚礼箪笥(婚礼家具)のリメイク実例をご紹介!
お問い合わせ&メッセージはコチラ
【よくあるご質問】はコチラ家具のこと、リメイクのこと、お気軽にお問い合わせください。
【メールフォーム】
【お電話でのお問い合わせ】
受付時間:11:00〜18:00(月・火・木・金)
ROOTS FACTORY大阪本社
電話番号:06-6910-4818
ROOTS FACTORY東京店
電話番号:03-6805-3110