婚礼家具の和タンスをコンパクトにリメイク。WIC内で使いやすく♪


和タンスをWIC(ウォークインクローゼット)内で使えるようにコンパクトにリメイクさせていただきました。

今回ご紹介するリメイクをご依頼くださったお客様は、お問い合わせ当初、婚礼家具3点セット(洋服タンス、和タンス、整理タンス)を今後どのように所持していくか悩んでいらっしゃいました。

リメイクのご相談をいただいた婚礼タンスセット

洋服タンスは4枚扉のもの、和タンスと整理タンスは上下連結して使えるものでした。

4枚扉の洋服タンスと上下連結して使える和タンス・整理タンス

家具をお引き取りする前のお電話で「具体的にどうするかはまだ決まっていないけれど、とにかくリメイクはお願いしたい」と言っていただき、お客様のご自宅へお打ち合わせに伺いました。

お打ち合わせをする中でまず決まったのが、和タンスをWIC内で使えるようにコンパクトな形にリメイクするということでした。

ウォークインクローゼット内で使えるようにリメイクしたいとご相談いただいた和タンス

和タンスをウォークインクローゼットの中で使えるようにするというのは、ルーツファクトリーに最もよくご相談いただくリメイクの一つで、そのリメイク方法も様々です。

和タンスの内部

大きく分けて、本体(外側の箱)ごとカットしてリサイズする方法と、中の衣装盆や引き出しのみを抜き出して本体は新しく製作する方法がありますが、今回は「タンスの扉を外して奥行きのみ縮められたら良い」とのことだったので、本体ごとリサイズする方法を取りました。

このように中身を抜き出し、カット位置にズレが生じないように細心の注意を払いながら、本体を機械に通してリサイズ加工します。

和タンスのリサイズ加工の様子

また、本体の側板などは中空になっていてカットすると強度がもたなくなってしまうので、リサイズ後に補強作業も行います。

そうしてリメイク完成したお着物収納がこちら。

ウォークインクローゼットで使えるようリメイクした和タンス

500mm以上あった奥行きが465mmまで縮まり、とてもスッキリしました。扉がなくなり、クローゼット内での取り扱いがしやすくなること請け合いです。

500mm以上あった奥行きを465mmまでリサイズ

側板の見附(正面)部分は、まるで元からこうであったかのような自然な仕上がりですが、リサイズして補強した後、全体と調和するように色合わせして化粧しました。

リサイズ後、補強して化粧した側板見附部分

また、移動をしやすいように底面にはキャスターを取り付けました。お掃除の時などにも便利ですね。

底部にキャスターをつけたお着物収納

家具のお引き取り時はお客様は東京にお住まいだったのですが、その後お引越しされ、納品は宮城にお届けしました。

こちらが納品時のお写真です。

お客様宅に納品したリメイク後のお着物収納

納品にお伺いした家具作りたいおっさん(ルーツファクトリー代表)曰く、お客様はお披露目時もとても喜んでくださったそうですが、後日心のこもったメールをくださいました。

「この様な立派な仕上がりは予想しておらず、桐の収納部分にキャスターが付くだけの簡易的な物を想像しておりましたので、婚礼家具の色調に合わせて外枠をお作り頂き、大変満足致しました。」

お客様の期待を上回る仕上がりにすることができて何よりです♪

さて、元々整理タンスと連結してあった和タンスですが、お打ち合わせ時にお客様は整理タンスはそのままの形で使い続ける予定と仰っていました。

しかし、和タンスを外したことで整理タンスの天面は素地が剥き出しになってしまいます。

整理タンスの天面
(整理タンスの天面)

そこで、見た目も強度も問題がないように整理タンス用の天板を一緒に製作させていただくことになりました。

次回のブログでは、そのことについてご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。

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