座卓をリメイク!リバーシブル天板プラスでデスク&テーブルとして大活躍♪
こんにちは、ユリマタタです。
今回は、前回の座卓をレザークラフト用作業デスクにリメイクしたお話の続きです!
お客様がご結婚される時にお母様から花嫁道具として持たされたという思い入れの深い客間用の座卓。
こちらを、座卓として使うことがなくなりそうだから、お客様がレザークラフトをする時の作業用デスクにリメイクしてほしいとご依頼いただきました。
さて、ここで問題になることが一つ。
レザークラフトをするにあたって、作業場には大理石をのせてその上で叩いたり、卓上ミシンをのせたりすることがあるそうです。
座卓はもともと激しい作業をすることを想定して作られていないので、リメイクするにあたって強度が重要なポイントになります。
そこで、家具作りたいおっさんが提案したのは・・・
”元の天板にのせて使える、作業用天板を新しく作る”
ということ。
レザークラフトの作業に耐えうる補強を元の天板の天板そのままで施すことは難しいけれど、作業用天板を新しく作って上にのせれば、美しい元の天板をそのまま楽しむことができるし、レザークラフトも気兼ねなくすることができます。ナイスアイデア!!
お客様もこの案を気に入ってくださって、完成を楽しみにしてくださいました。
淡路島工房にお預かりして、リメイク開始です!
まずは分解。
お客様宅でのヒアリングから「幕板の飾り彫りを残す」ようになっていたのですが、そのままの構造で作業用デスクにしようとすると強度が確保できません。
そこで幕板部分も取り外し、天板だけの状態にしてからリメイクをしていきます。
こちらが天板から切り離した幕板部分。
そのままでは材厚が薄く、作業テーブルの幕板としては頼りない感じです。でも雰囲気はなるべく残したい。
そこで目立たないよう裏にもう一層硬く丈夫な木を合わせて1枚の板にして、強度をアップさせてレザークラフトのハードな作業に耐えられる幕板にします。
じゃーん。ご覧ください。
表からはそのままみたいに見えるでしょ?でもこれでとっても丈夫になったのです。
強固に付けられていた脚や幕板を外した天板の裏は丁寧に作業してもどうしても穴が開いたり表面が荒れてしまいます。
そこで穴などを埋めたあと、天板裏に一層新しく材を貼り、補強しました。ぴかーん。
そのあとアレしてコレしてソレしてドレして・・・えーと、とにかくたくさんいっぱいの工程を重ねて…
(家具作りたいおっさん色々言ってたけど、頭がパンクしちゃった。てへ。)
そうして完成したデスクは、こちら!
いかがでしょう!
美しい飾り彫りの引き立つ、素敵な仕上がりとなりました。
黒染めの角脚でスタイリッシュにまとめつつも、ブロンズのラインを入れたり少しシノワズリを意識したつくりにすることで、元の座卓の優美な雰囲気とうまくマッチさせることができました。
これならお客さんがきた時などのテーブルとしても使うことができそうです。
そして、レザークラフト用に製作した天板をのせると・・・
たちまち作業用デスクに大変身!天板はガンガン作業しても安心な25mm厚です。
ちなみにこちらの天板、片面はご覧の通り気兼ねなく作業できる素朴な見た目ですが、裏返しにすると・・・
なんとこれまたお洒落なマットブラックの天板になるんです!
作業用天板をのせていてもお洒落に楽しむことができる・・・つまり全部で3通りの楽しみ方ができるわけですね。わお!
さぁ、こちらのデスクを楽しみにお待ちいただいている栃木のお客様のもとへ!
お客様は完成のご連絡を差し上げると「いよいよご対面・・・ドキドキしながらお待ちしています」と仰っていました。
お客様のお家に搬入して、天板と脚を組み立て。
脚は工具なしで簡単に組み立てることのできる蝶ネジを使用しています。
それから、梱包を外していよいよお客様とご対面!
お披露目するとお客様は「想像以上の仕上がりです!!」ととても喜んでくださいました。
作業用天板もお客様の前で実際にのせてみました。
「作業用天板のサイズ、すごく悩んだんですよね。大きすぎると不恰好だし、このデスクにピタリとハマるサイズ感を試行錯誤しました。」と家具作りたいおっさん。
お客様は「ちょうどいいです!」と、こちらも気に入ってくださいました。
リバーシブルの天板も「わー!お洒落ー!」と喜んでくださいました(^^)
家具のリメイクのお話やお客様のレザークラフトのお話、盛り上がりすぎてつい時間を忘れてしまうほどに。
お客様にお誘いいただいてお茶までいただいてしまいました。リメイクさせていただいたテーブルを囲んでお客様とお茶をさせていただくなんて、こんな幸せなことがあるでしょうか。
そして、お客様が作られたレザークラフトの作品も見せていただきました。
とても繊細で美しい作品の数々・・・
これから、こちらのリメイクさせていただいたデスクの上で素敵な作品が生み出されていくのだと思うと感無量です。
お客様から納品後にメールもいただきました。
「素敵に仕上げていただき、とても気に入りました。
高さもちょうど良く、力を使う作業ですが楽に作業出来ているように感じます。
帰宅してご対面した主人も、和室の部屋に置いてもしっくりと馴染んでいる様子に感心しておりました。
また何かありましたらお願いしたいと思いますので、宜しくお願い致します。」
お客様、大切な家具のリメイクをおまかせいただいてありがとうございました!
ところで今回のリメイクは見た目も仕様もとても独特な仕上がりとなりました。色々なリメイク方法がある中でこのデザインになったワケは、家具作りたいおっさんがお客様にヒアリングした際に感じたことがあったからだといいます。
それはいったい…?
お客様にとっても喜んでいただけた今回のリメイク、そのデザインが生まれるキッカケとなったヒアリングについて、また次回ご紹介しますね。
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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