「ただカットする」だけではダメ!フラッシュ構造の書斎机をリサイズ
こんにちは、ricoです。
前回、お客様のお父様が長年愛用されてきたという書斎机のリサイズについてご紹介しました。
リメイク前はこちら。
そして、リメイク後(幅△200mm、奥行き△150mm)はこちら。
よくよく見ないと何が変わったのかわからない!というほど自然なリサイズですね。
さて、この一見簡単そうにも見えるサイズダウンのリメイク。
ところが、この書斎はフラッシュ構造という造りのため、作業にひと手間もふた手間もかかっているのです。
フラッシュ構造とは、1枚の木材ではなく、枠を組んでその両面を薄い板で挟んだ構造のこと。実はこの書斎机、天板も、引き出しを納めている本体部分も、フラッシュ構造で出来ているのです。
前回は、依頼内容と納品についてをご紹介しましたが、今回はその大変過ぎた製造工程を、たくさんの写真と共にご紹介しようと思います。是非最後までご覧ください。
それでは早速リメイク作業を始めましょう。まずは、丁寧に分解していきます。
そして、天板をカットします。
横幅マイナス200mm、奥行き150㎜カット!
カットすることで見えてくる、フラッシュ構造の仕組み。紙の芯で構成された枠の上下に、薄い板が貼られているのが分かりますね。
「え?芯が紙で出来てるの?」って驚いてしまいますが、実はよくあることなのです。
今回のリメイクでは、この内部の空洞を埋めてから、チェリー材の突板で小口を仕上げます。
どうです?パっと見、1枚の板に見えますよね。すごい!
次に引き出し部分です。天板の奥行を150㎜カットしたので、その分引き出しもサイズの調整が必要です。
奥行をカットします。
真剣な眼差しで慎重に作業を進めています。
そして、引き出しを納める本体部分も、引き出し同様、奥行きをカットしなければなりません。
こちらもフラッシュ構造!
ごらんの通り、中が空洞になっていますね。このままでは強度も弱く成立しないので、芯材を入れてきちんと補強していきます。
スライドレールもそのままでは使用出来ません。
奥行を合わせてカットします。
さらにもうひと手間。
引き出しの本体側は分解が出来なかったので、ビス埋め木で後ろ側の底板を入れ直しました。
そして、丁寧に組み立てていき、ようやく完成です。
数々の工程を重ねてようやく完成する、書斎机のリサイズ。
天板の小口も美しく仕上がりました。
リメイクを感じさせない仕上がりになっていますね。
まさかこんなところまで?という箇所もフラッシュ構造で出来ていましたが、きちんとリサイズすることが出来ました。
「家具のリメイクを考えているけれど、出来るかしら…。」と不安に思われている方、是非ルーツファクトリーへご相談くださいませ。お待ちしております。
rico
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