2023-11-22

婚礼タンスをリビングボードにリメイク！面影たっぷり、横幅活かして

婚礼家具の5枚扉の洋服タンスから、その横幅サイズを活かしてリビングボードにリメイクさせていただきました。

リメイクをご相談くださったのは、大阪府吹田市にお住まいのお客様。お引越しの際にご新居にこちらの婚礼タンスを持ってくることができず、どうしようかと長い間お悩みだったそうです。

いよいよご旧居を引き払わなければならないという時に、やっぱり処分をする気にはなれないと思い至ったそうで、ルーツファクトリーにリメイクのご相談をくださいました。

家具のお引き取りに伺うと、お客様は「リメイク後のイメージがまだ全くなくて…」と仰っていました。

そこで、『家具作りたいおっさん』(ルーツファクトリー代表)が丁寧にヒアリングしていき、お客様と一緒にリメイク案を考えていきました。

お話しを伺う中で、リメイク後の家具の設置場所を拝見した方がより良いものを作ることができそうだねというお話になり、後日お客様のお住まいにお伺いすることに。

お部屋の採寸もしながら、「こういうのはどうだろう、ああいうのはどうだろう」とお打ち合わせを進めました。

現地で様々な案が出たのですが、その末に婚礼タンスの奥行きと高さを縮めてリビングボードにリメイクすることに決まりました。

横幅2m超の収納力抜群なリビングボードが出来上がりましたよ。

それでは、さっそくリメイク後の写真をご覧ください。

婚礼タンスの面影をしっかり残しながら見事リビングボードに生まれ変わりました。

面影を残しつつ自然な仕上がりとなるようこだわったポイントがいくつもあります。

まず一つ目は、扉。

取っ手を活かせるように扉の上下をカットしたのですが、カット箇所をご覧ください。

扉は框組構造といって中央の板を外周の板にはめ込む形となっているため、カット後に切りっぱなしでは成立しなくなってしまいます。

そこで、カット箇所の上下を新たに塞ぎ直すのですが、今回扉のデザインに合わせてこの小口を塞ぐパーツを作りました。扉の膨らみに合わせたパーツを付けることで、立体感のある仕上がりとなりました。

2つ目は、台輪の加工です。

設置スペースに収まるよう、なおかつ収納力を目一杯確保できるよう、高さのあった台輪を縮めました。

3つ目、扉間の隙間の調整です。

元の婚礼タンスは扉と扉の間に少し隙間があったのですが、リサイズするにあたり、その隙間を詰めた方が全体のバランスが良くなりそうということで、お客様とご相談の上そのように製作させていただきました。

その他、内部も補強を兼ねて仕上げ直し、可動式の棚板を入れられるようにしました。それぞれの空間を2分割・3分割できるようになっています。

パッと見ただけではわかりにくいところもありますが、細部までこだわることで婚礼タンスの形を活かしながらリビングボードとして違和感のない形に仕上げることができました。

ちなみにこちらのリビングボード、天板は一体物となっていますが、本体は2つに分解できるようになっています。

（組み立て金物）

納品時には、このように分解した状態で搬入しました。

組み立て金物でガッチリ固定して…

設置完了した写真がこちら！

ん〜！圧巻！畳のお部屋によくお似合いです。

お部屋を採寸して設計しただけあって、窓・カーテンとのバランスもバッチリです♪

お客様にも「リメイクをお願いしてよかった！」と喜んでいただけました。

長い間ご旧居に置かれていたというお客様の大切な家具を、リメイクして再びお客様のお手元にお届けすることできて私たちも嬉しく思います(^ ^)

ご依頼いただきありがとうございました！

ルーツファクトリー
ユリマタタ
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