白濁・黄変してしまったテーブルをレストア。繊細な象嵌を守りながら
象嵌が施されたとても素敵なテーブルをレストアさせていただきました。
こちらがレストアをご依頼いただいたテーブルです。天板やフレームに象嵌細工がなされた素敵なテーブルですが、全体的に白っぽく、ところどころ黄ばみも出てしまっています。
お家のリフォームを機に、せっかくならテーブルも綺麗にして使いたいとご相談いただきました。
ルーツファクトリーでは、テーブルなど家具のレストアをよくさせていただいていますが、今回お客様のテーブルを見て家具作りたいおっさん(ルーツファクトリー代表)は珍しく「ちょっと工房で詳しく見てみないと上手くできるかわからない」と言いました。
というのも、象嵌細工はかなり繊細なため、綺麗に磨けるかわからないとのことでした。お客様とご相談の上、工房で少し塗膜を削ってみてからどうするか決めることになりました。
また、お客様は「テーブルが今の状態になってしまった理由がわからなくて、もし修理してもらってまた同じことになってしまったら…」と少し不安そうにされていました。
せっかく修理してもすぐ元通りになってしまったら嫌ですよね。工房にそういった心配がないか確認してみました。
元の塗料が何だったのかはっきり分からないため断言できないけど、こういった白濁は紫外線(日光)が原因となっていることがほとんどだそうです。(紫外線の他にも、低温、高湿度などが原因になることも。)
何年も日光の当たる状況下で使っていると、こういった白濁が出てくるのは珍しくありません。
また、今回特に黄変がひどかったのは塗膜が厚くなっているところだったようです。目に見えない塗装ムラが引き起こしたのではないかと推測できる、と言っていました。
家具の経年変化は使用する環境によって多少なりとも出てくる可能性があり、ルーツファクトリーで塗り直しをした後に同じようにならないかというと、正直言って”絶対ならない”とは断言できかねます。
でも、塗料は高品質の黄変しにくい塗料を選んで使用していて、今までも黄変などが起きたことはありません。
万が一問題が出たとしても、使用した塗料や塗装方法を把握しているので、しっかりとご対応することができます。その旨をお客様にお伝えすると、「ご丁寧な回答に安心しました!」と言っていただけました。
テーブルは25年程前にご購入されたものだそうで、数年後には徐々に今の状態になってしまったそうです。でも、なかなか修理を引き受けてくれる業者さんが見つからなかったと仰っていました。
家具作りたいおっさん(ルーツファクトリー代表)は、「たしかにこの立派で繊細なテーブルを修理するのは、勇気ある業者でないと引き受けられないだろうな…」言っていましたw
さて、勇気あるルーツファクトリーは、果たして綺麗にレストアすることができたのでしょうか。
仕上がりはこのようになりました。じゃじゃん!
テーブル全体が見違えるような輝きに!
美しい艶を取り戻し、白濁していたのがまるで嘘のようです。
細かな飾り彫が施された脚フレームもこの通り。
小傷も綺麗に塗り直しました。
しかし、このレストア作業はやはりかなり大変だったそうです。
塗膜が厚かったため、塗装の一部を剥がすだけでも丸一日以上かかったのだとか…また、塗り直した塗装も、綺麗な色を出すために何度も何度も塗り重ねて仕上げたそうです。
この深みある色合い、艶はそうして出来上がったのですね。
綺麗に生まれ変わったこちらのテーブルをお客様のもとに納品させていただくと、それはもう喜んでいただけました!
「あまりの綺麗な仕上がりに驚いて感激です!大切に使っていきます。」と言っていただけるほど♪良かった〜!
ところで、お客様からはもう一つ座卓のリメイクをご相談いただいていました。
リフォームにあたって和室がなくなるため、座卓を洋室に合うようリメイクできたら…とのご相談。次回、そちらのリメイクについてもご紹介するので、楽しみにしていてください♪
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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