2018-11-26
オーダーリメイク
鏡台リサイズ。高さを変えるだけだからといってカットするだけではない!
先日ご紹介したこちらの鏡台のリメイク。
「設置予定の場所に、あとちょっとのところで入らない!」とお客様からご相談いただき、スペースに収まるようリサイズしました。
どうやってリサイズしたかというと、鏡側の下部をカットして高さを調整することでスペースに収まるようにしたんですけど、実はリメイクの作業としてはこれだけではありませんでした。
一体どんなことが行われていたのか?完成写真だけでは伝わりにくい作業内容を、今回は工房での製作の様子とともにお届けしたいと思います♪
目次
鏡台の下部をカット。切りっぱなしじゃ成立しない!
リサイズするためのカットを、まず最初に行いました。
ガイドを当て、丸ノコでカットします。
ちなみに今回、サイズ調整するために鏡側の下の部分をカットしたんですけど、ここが唯一カットできる箇所だったそうです。
お客様の大切な家具に手を入れるので、後戻りができないリメイク。どこをどう加工できるか、サッと判断できる必要があるんですね〜。
さて、カットした部分は「フラッシュ構造」となっていました。
「フラッシュ構造」とは、以前突き板家具について書いたブログでもチラリとご紹介していますが、木で枠を組み、両側に板を張った構造です。
つまり、中身が空洞になっているので、切りっぱなしでは成立しなくなってしまいます。
そこで、中身を埋める作業も行われました。
隙間に合う厚さの板をいれて、クランプという工具で圧着しました。
う〜ん、まるで元からこうなっていたかのような仕上がりです♪
連結構造の鏡台。高さを変えたらその他調整しなくてはいけない箇所も
鏡とキャビネットが連結している構造だったので、鏡側の高さを変えたらその連結部分なども加工する必要があります。
連結部分の穴の位置が変わるため、全て開け直して必要な箇所は補修しました。元の穴は埋木します。
キャビネット側から鏡側にかかる、折りたたみ式の台があったのですが、そのストッパー部分も直しました。
ちなみに、今回埋木に使ったダボはこのようにして作りました。
角棒をインパクトドライバのアタッチメントに差し込んで・・・
手にヤスリを持って、スイッチオン!!
なるほど〜!こうすれば均等に力を加えられて綺麗な丸棒ができますね!
ボンドを入れて、穴に差し込み・・・
余分な部分を専用のノコで切り落とします。
埋木が目立たないよう、元の色と合わせて着色しました。
経年で小口がボロボロに・・・化粧張りし直してリペア!
さて、リサイズの作業としては以上で終わりです。
が、長年使われていたということで、経年でボロボロになってしまっていた部分がありました。せっかく、これからまた長く使っていただけるようリメイクしたので、こういった部分も綺麗にリペアしました。
小口の剥がれてしまっている部分を綺麗に切り取り、化粧張りし直しました。
そして、色が合うように塗り直しました。
仕上がりはこちらです!
リメイク完成!お客様から「丁寧な仕事に感動しました!」
そうしてリサイズ&リペアが完了し、納品させていただいたものはこちら。
お客様が設置をご希望されていたスペースにピッタリと収まりました。
納品の様子をご紹介したブログにも書きましたが、お客様は「丁寧な仕事に感動しました!」と喜んでくださいました(^^)
お客様が今まで大切にされてきた家具、そしてこれからもずっと側に置いていただく家具なので、ROOTS FACTORYでは細かなところまで目を光らせ製作作業をしています。
いつまでもお客様の暮らしを彩る家具でありますように。
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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