ご両親との思い出の座卓をリメイク。天板活かしダイニングテーブルに
ご両親が遺されたという無垢一枚板の座卓をダイニングテーブルにリメイクさせていただきました。
お客様は、ご実家が解体されることになり、ご両親との思い出の座卓はご自宅に引き取りたいとお考えになったそうです。
元は和室で使われていたという座卓、ご自宅に引き取ったら洋間のダイニングで使いたいとのことで、椅子と合わせて使えるようにリメイクをご希望いただきました。
W1510 D860あった天板サイズはそのままに、脚を高さのあるものに替えてダイニングテーブルにリメイクすること。
詳しいお打ち合わせはお客様のご自宅へ伺ってすることになりました。
お打ち合わせまでにお客様は座卓を埼玉のご実家から東京のご自宅に引き取られていて、座卓と設置されるお部屋、どちらも拝見しながらお話ししました。
ダイニングには素敵な茶棚が置かれていたのですが、こちらもお客様のお父様が大切にされていたものだそうです。
そして、盆栽もお父様の作品なのだと伺いました。美しい作品たちに惚れ惚れしてしまいます。
リメイクするテーブルは茶棚の落ち着いた雰囲気とも合うようにしたいとご希望いただきました。
そこで、お客様とご相談の上で新しくつける脚は木製の角脚を黒塗装して仕上げることに。天板の塗装も艶を抑えて自然な風合いに仕上げることになりました。
また、テーブル下に椅子をしまいやすくしたいというのがお客様のもう一つのご希望でした。
椅子の横幅を確認したり、肘掛け椅子だったので肘掛けまでの高さも測ったりして、テーブル脚の仕様を考えました。
細部までこだわってリメイクし、素敵なダイニングテーブルに仕上がりましたよ。
それでは完成写真をご覧ください。
美しい無垢一枚板が映えるシックなダイニングテーブルとなりました。
かなり重量のある天板だったので、しっかり支えられるように脚は80mm角で製作しました。
脚を太めにしたことで、機能面だけでなく見た目にも落ち着いた雰囲気に仕上がりました。
天板裏にプレート金物を掘り込んで脚を取り付けたことで、天板下の空間が広々としました。肘掛け椅子もしまうことができます。
天面までの高さは、お客様が元々使われていたダイニングテーブルと同じく720mmにしました。
また、椅子の幅が600mmあったので、余裕をもってしまえるように横幅方向の脚間は1300mm以上確保し、奥行き方向の脚間は650mm以上確保しました。
天板の塗装は、元は厚塗りでかなり艶がありましたが、丁寧に磨き上げて再塗装し、木本来の風合いを出せるようにしました。ちなみに、お手入れがしやすいようにお客様とご相談の上ウレタン塗装で仕上げています。
リメイクしたダイニングテーブルをお客様のご自宅に納品させていただくと、お部屋の雰囲気にとってもお似合いでした。
納品後にはお客様から嬉しいメールも頂きました。
「家族の評判も良く、また亡き両親の残した思い出の品が、生活の中で蘇り満足しております。」
大切な思い出の品のリメイクをご依頼いただきありがとうございます。末長くご愛用いただけたら嬉しいです!また何かあればいつでもお気軽に仰ってくださいね(^^)
ユリマタタ