お母様の思い出の婚礼和タンスをリメイク。WICに設置できるように
お引っ越しに伴ってご新居に入らなくなってしまうという婚礼タンスをリサイズさせていただきました。
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ご相談いただいたのは、お客様のお母様の婚礼タンスについて。京都にお住まいのお客様からのお問い合わせでした。
「思い入れのある家具だから、なんとか新居に持っていきたくて…」とご相談いただきました。
さて、今回ご依頼いただいたのは、婚礼家具の和タンスのリメイクでした。
上下分かれるタイプで、上側の扉内部には衣装盆が入っており、下側は引き出しとなっていました。
こちらの衣装盆部分を、ご新居のWIC(ウォークインクローゼット)内に置けるようにリメイクしてほしいとご依頼いただきました。そこで、搬入経路やWICの寸法を教えていただき、リメイク後の寸法をお客様と一緒に考えていきました。
その結果、今回は和タンスの扉を外し、奥行きを450mm以内、高さを1000mm以内にリサイズさせていただくことに。また、移動がしやすいように底部にキャスターを取り付けることになりました。
リメイク内容が決まったら、淡路島の工房にお預かりして作業…なのですが、ここで一つ問題が。
婚礼タンスが置かれていたのは戸建ての2階のお部屋だったのですが、そのままでは階段から搬出することができませんでした。吊り下ろし搬出も困難な状況だったため、今回は現地で一部解体させていただいて搬出することに。
現地での解体作業(組み立て金具の入っていないところを外したりカットしたり家具の構造を触る作業)は、工房で作業するより使える道具が限られて精度が落ちることもあり滅多に行わないのですが、それが最善と判断すればもちろんご対応可能です。
今回は、和タンスの衣装盆部分を活かして高さをリサイズするため、衣装盆にかからないところで本体をカットさせていただきました。
そうして無事搬出完了し、淡路島工房にお預かりした和タンスがこちら。
パッと見ただけではカットされていると気づかないほどです。リメイクに使用しない部分だったとしても、お客様の大切な家具に手を入れさせていただくので出来る限り綺麗に解体するというのがルーツファクトリーのスタンスです。
さぁ、ここからリサイズ加工を進めていきます。
今回、和タンスの奥行きサイズを縮めるにあたって本体の手前側(↓の画像赤丸部分)をカットしました。
扉がご不要とのことだったので、扉を取り付ける蝶番部分も不要となるからです。
側板をカットした後の仕上げは、なるべく元の雰囲気を残せるように元の側板の見附部分を使用することに。そのために、一度見附部分のパーツを切り離してから再度組み付けるという工程を踏みました。
(側板見附部分のカット作業の様子)
また、なるべく奥行き・高さを縮めるために、天板は薄めで出っ張りのないものを新しく製作させていただきました。
リメイク後はどのような仕上がりとなったのでしょうか。ぜひ完成写真をご覧ください。
こちらです。
横幅は元のサイズ(1230mm)のまま、奥行きを450mm、高さを1000mmに縮めました。
とてもスッキリとした印象になりましたね。
特徴的だった扉を外しても、側板の見附部分を残したことで元の雰囲気がかなり残っています。
新しく製作した天板は、サイズを抑えながらも違和感が出ないようにタンスの素材と木目や色目を合わせました。
お客様からご希望いただいた、移動用キャスターも底部を補強した上で取り付けました。
こちらを、お客様のご新居に納品させていただきました。
戸建ての2階のWICに設置させていただいたのですが、リサイズしたことで難なく階段で搬入することができました。
アクセントカラーの壁面があるウォークインクローゼット、お洒落ですね♪
奥行き・高さを縮めたことでクローゼット内のスペースを有効に活用することができそうです。
ご依頼くださったお客様からは、納品時にこのようにお言葉を頂きました。
「引越しで色々持って行けなくて、ひとつだけこれは持って行こうと思ってリメイク頼みました。綺麗にしてもらって母も喜んでると思います。頼んでよかったです。」
お客様、そしてお母様にとっての大切な家具をリメイクさせていただきありがとうございます。
末長くお使いいただけますように。
ルーツファクトリー
ユリマタタ
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