2020-05-02

婚礼家具をリメイク！吊り降ろしで搬出の大きなタンスを小さな家具に

ある日、お客様からお電話でお問い合わせをいただきました。

「40年ほど前から使っている婚礼家具についてご相談です。そろそろ身の周りのものを整理したいけど、婚礼タンスは思い出もあるので残す方法を探しています。」

ルーツファクトリーでは婚礼家具についてのご相談をいただくことがとても多いのですが、思い入れのある家具についてのご相談をいただけるのは本当に光栄です。

メールで家具のお写真を送っていただけばそちらを拝見しながらご相談進めることも可能ですが、お客様は写真を送れるスマホなどを持っていないからとのことで後日写真を持って東京店にご来店くださいました。

（東京店シモキタベース）

お客様のご希望は、家具のサイズを小さくすることでした。

洋服タンスと和タンスをリメイクして、小さめのロッカーとミシンや金庫などをしまえるものができたらいいなとご希望いただきました。

そして、ルーツファクトリーにリメイクをお願いしたいと言っていただき、詳しいお打ち合わせを兼ねて家具のお引き取りに伺うことになりました。ルーツファクトリー代表の家具作りたいおっさんと、私東京店長ユリマタタで神奈川県のお客様のお家へ。

お打ち合わせに熱中してしまって、写真を撮るのを忘れてしまったのですが、ご相談いただいた婚礼家具はこちらです。

3枚扉の洋服タンスと、

上部が着物収納となっている和タンスです。

艶やかな赤紫褐色が美しい婚礼タンス。素敵ですね。

お客様は「こんな感じにリメイクできるかしら？」とイメージイラストを書いてくださっていて、そちらを元にヒアリングを進めていったのですが・・・

よくよくお話を聞いていくと、イメージイラストは”お客様が欲しい家具の形”というよりは”タンスからリメイクしやすそうと思った形”を描かれていることがわかりました。

お客さん！あきまへん！！

世界に一つだけしかないお客様の大切な家具をリメイクさせていただくのだから、お客様に一番喜んでいただける形にリメイクしたい。

長年の経験で様々なリメイク方法を持っているルーツファクトリーでは、お客様のご希望をもとにご予算に合わせて仕様を詰めていくことはできるけど、肝心の”お客様のご希望”が見えなくなってしまったら元も子もありません。

家具作りたいおっさんは”お客様が本当に必要としていること”を理解するべくさらにヒアリングを進めていきました。

そうして製作することになったのは、以下の2点です。

・洋服タンスの扉1枚ちょっと分の大きさ（W590mm）のシングルロッカー
・ミシンと金庫を収納できるキャビネット

さぁ、リメイクの内容が決まっていよいよ家具の搬出です。

が、お客様のお家は戸建てでタンスはお２階に置かれていたのですが、階段から降ろすことができませんでした。

そう、婚礼タンスはとても大きいため廊下や階段を取り回せないこともあるのです。そこでどうしたかというと・・・

ベランダから吊り降ろして搬出しました。

またもや家具作りたいおっさんの卓越した家具搬出術を見た瞬間でした。いやー、吊り降ろしってすごい・・・

汗が止まらなくなる搬出作業だったけど、無事トラックに積み込み完了！お客様に「どんな姿になって戻ってくるか楽しみです」と見送られ、淡路島工房へ向かいました。

いったいどんなロッカーとキャビネットができるのでしょうか♪

次回以降詳しくご紹介します（＾＾）お楽しみにー！（5月4日【婚礼タンスからキャビネットにリメイク編】、5月5日【婚礼タンスからロッカーにリメイク編】、5月7日【婚礼タンスをリメイクしたシングルロッカー納品編】アップしました！）