お客様からのご要望
・割れてしまった椅子の修理をお願いしたい
製作コンセプト
・座面のレザー生地を一度外し、構造部分を丁寧に補修してから張り直す
座面が割れてしまった椅子を、これまで通りお使いいただけるよう、元の雰囲気を損なうことなく丁寧に修理しました。
まずは座面のレザー生地を一度取り外し、割れた箇所の補修を行いました。
その後、生地を張り直し、外観を変えることなく修理を完了しました。
ところが、修理後しばらくして別の箇所に新たな割れが生じてしまいました。補修箇所が強固になったことで、他の部位に負荷がかかってしまったようです。そこで今回は、割れた箇所に加えて座面裏の板材を接いでいるすべての継ぎ目に「ちぎり(蝶型の補強材)」を施しました。
これは木材の割れ止めとして使われる加工方法で、今後の再発を防ぐための補強です。思い入れのある椅子を今後も長く使い続けられるよう、見えない部分にも丁寧な補修を施しました。
【よくあるご質問】はコチラ
R928:長年愛用の椅子の見た目はそのままに、割れた座面を修理!

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