
母のいない実家。「使う主」がいなくなってしまった家具を見て思うこと
札幌よりこんにちは。みずのです!
札幌はすっかり秋の風。今年はそこまで暑さを感じることもなく、あっという間に夏が終わってしまいました。

突然ですが、この夏、わたしの母が亡くなりました。
母はもともと病気を患っていて、数年間、闘病生活を送っていました。それでも、いざ亡くなってしまうと、まだまだ実感がありません。実家に帰ると、「よく来たね」と、いつものようにドアを開けてくれそうな気がします。
大人になってから、身近な親族が亡くなるという経験がなかった私。今回初めて、「人が亡くなるって、こんなにやることがあるんだ……」とその大変さを実感しました。
葬儀や役所の手続きだけでなく、遠方から来てくれた親族や母の友人たちへの対応も、思っていた以上に大変!父は口下手なこともあり、来客への対応などはこれまで社交的な母がすべてやってきました。そのため、慣れないことに父もわたしもへとへとに。「残された人たちが悲しむ暇もない」ということはこういうことなのだな……と考えさせられました。

それでも、少しずつ生活が落ち着いてきた今、実家に足を運ぶと、また別の寂しさを感じるようになりました。
父はまだ元気にしていますが、亡くなる直前まで家庭のことはすべて母がやっていました。長く専業主婦をしていた母は、家具も家電も、自分で選び、大切に使ってきました。
でも、そこに「使う主」がいなくなってしまった。家具も家電も、その中に入っているものも、そのものは何も変わっていないのに、それだけのことで、家の中の景色がまったく違って見えるんです。

これからは父が、母がこなしていた家事や身の回りのことを少しずつやっていくのでしょう。時間はかかると思いますが、新しくはじまる父の一人暮らしを、わたしもサポートしていかないといけないな……そんなことを考えながら、少し広くなった部屋を眺めています。
実は、生前の母は、結婚の際に贈られた食器棚をとても大切にしていました。
父が元気なうちはそのまま使い続けたいと思っていますし、今すぐ何かを決めるつもりもありません。ただ、この先、父が年齢を重ねるにつれて、大きな食器棚の使い勝手や置き場所に困ることもあると思います。(実際、いま食器棚の食器はほとんど使われていません……)
そのときが来たら、「こんなふうに家具を残す方法もあるみたいだよ」と、父に話してみようかなと思っています。
母が大切にしていた家具が、これから先もずっと家族のそばにいてくれたら。そんなことを、今はぼんやりと考えています。

みずの

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