最後の1年。「人生死ぬまで暇つぶし」から今「俺、ここにいます!」
明日は誕生日。39歳になるらしい。ついに30代も最後の年、早いわ、ほんま早い。
10代はじめの頃って1日が1年がものすごく長かった。毎日が長くて退屈で面白くなくて「人生死ぬまで暇つぶし」なんてほんまに思ってた。
アホちゃうか?マジで。
3年の夏休み。通ってた高校にもう来るなって言われて、その時はじめて「あれ?」って思った。今まで何ひとつ真剣にやってこなかった事に気付いた。後悔といえば後悔かもしれないけど、学校に戻りたいとかそんな感情はまったく無く、ただ「やばいな俺、このままじゃ」と思った。
結局高校は単位制の学校にもう一回入って一応卒業はしたんやけど、ほんまに「高校くらいは一応出とくか」程度で、その時にはもはや「人生のおまけ」でしかなかった。
画像は俺ではありません。北海道のお友達「千葉さん」の写真です。
なんか真剣にやりたい!って思って、スキーをはじめた。モーグルってやつ。今はもう全然メジャーになったけど、その頃ってもっとマイナーなスポーツで、深夜のテレビで見て「なんやこれめちゃめちゃカッコイイ!!」って思ってて。
大阪で学校行ってたらとてもじゃないけどまともにできない。でもせっかく学校なくなったしって事でやろうと思った。真夏だった。
いますぐ始めたい!って気持ちだけで足りない頭でなんとか考えて、タウンページ見て片っ端からスキーショップに電話した。有名どころの店員さんは「は、はぁ…(アホちゃうこいつ)」な対応ばっかりで(当たり前かw)散々かけまくったけど「いや、今夏だし」って答えだった。
最後の一軒にかけたら「え?何?モーグルやりたいの?じゃお店おいで」って言われた。後で知ったけどそこが大阪というか関西?で唯一のプロショップやった。すぐにチャリこいで行って、店長(オーナー)に話したら「そっか、じゃあ冬になったらうちのチームのみんなで行くしそれまではオフトレして…」って当たり前の話をされた。そりゃそうだ。
「いや、今すぐやりたいんす!」
頭の弱い俺は平気で駄々こねた。「いや、無理やろ。」って言われるんやろな、って思ってたら、オーナー2秒くらい考えて
「じゃ、NZ行けば?今冬やし」
と答えが帰ってきた。ビリっときた。そうか!地球の裏側は今冬なんや!ってwで、すぐ行った。高校の修学旅行(卒業してないのにw)で中国行ったからパスポートは持ってた。
画像 https://www.distinctionwanaka.co.nz/
NZは別世界やった。日本人もいっぱいいた。ナショナルチーム(簡単に言うとオリンピック出る人たち)も当たり前にいたし、夏にわざわざ地球の裏側まで来るような人たちやからスゴイ人も多かった。
日本に戻って必死にバイトして冬は札幌に行った。それから数年間ずっとそんな暮らし。1年中雪を求めてジプシーみたいなwそんな生活してたからできた友達も当然凄まじいのもいっぱいいた。
競技者として本気で「世界一」を争ってる人もいればめちゃめちゃスキル高いけど「そんなんは肌に合わねー」みたいなのもいた。今思うと「価値観」が根本からひっくり返った時間だった。
当時後輩だったけど現役でめちゃカッコイイ関西出身の Testsu Kawaguchi
そのあと大阪に戻ってた時にバンドに誘われて、なんとなくライブやってからバンドにはまって、スキーだけの生活も限界(いろんな意味で)感じてたから思い切ってやめて、しばらく「バンドだけ」の生活してた。
その頃もすごく真剣にやってたけど要するにロクな事してないので書けません…なので省きますw
そしてとあるロクでもないきっかけから起業してリサイクルの仕事をやってた。この時もめちゃ頑張って必死にやってたけど、これまた書くには微妙な感じなので省きますw
そして色々やってきた末にルーツファクトリーをはじめました。最初リサイクルの事業と並行してやってたから正確にいつはじまったか分からないんやけど、十数年にはなるんかな。
完全に家具工房「ROOTS FACTORY」だけになってから6年目くらいやと思います。
なんで突然こんな阪井信明ストーリーを書いたのかよく分からんけど、なんか誕生日前夜やし振り返ってみたかったんかな。なんか終活っぽいけど全然そんなつもりはありません。あしからず。
色々あって今ここにたどり着きました。別に今が完成でも最終地点でもないし、これからもっともっと楽しく色々頑張ってくつもりやけど、39回目の誕生日を目前にして思う事。
今、ここにいれて良かった。
家具屋に限らんのかな?ものづくりの仕事って今の時代めちゃめちゃ厳しくて、アホほど忙しいのにまったく儲からないし、それこそリサイクル屋さん時代の方がはるかにお金あったけど、でもぶっちゃけ楽しくなかった。
いや、リサイクルがどうこうじゃないんやろな、俺が俺自身で人に「ここにいます!」って胸張れる感じじゃなかったからやろうな。その頃の写真てほとんどないしw今も自分の写真はあんまり撮らんけど、撮ってもらった写真がいっぱいある。
Nestlé presents CHEER UP! MORNING 2017-12-02
目立つとか人に見られるのがどうこうっていう喜びはあんまりない。いや、ない事はないか、嫌いなら出てないやろうしw でもそういうんじゃなくてすごく嬉しい。
「俺、ここにいます」って言える。
いくらお金持ってても、いくら偉い地位や役職についてても「俺、ここにいます」って言えない人って多いと思う。いや、本心から、かな。表では笑顔で手振ってても、裏でやましい事やってたらそれは「言えない」って事な気がするから。
本当に色々やってきて、38年間も生きてきて(若いって言う人もいるかもやけど自分でこんなに生きるとは思ってなかった)家具に出会って、ものづくりに出会って、ルーツファクトリーをやれて、お客さんに出会えて、本当に幸せです。
本当に幸せでめちゃめちゃ楽しいので、こんなに生きるとは思ってなかった40代にもガンガン突入して、なんなら50代も60代も生きようかと思います。まぁ運命が許してくれたらの話やけどw
とりあえず明日で39歳になります。39歳って事は当たり前やけど30代最後の1年です。つまり
30代の仕上げの年。
「終わりよければすべて良し」ってことわざがあるけど、まさにその通りだと思う。なのでもうあと数時間したらはじまる30代最後の1年を、全力で、全開で、思い残す事なく生きたいと思います。
やりたい事は全部やる。全力でやる。それに尽きる1年にしようと思います!どうぞよろしくお願いします!!
あっそうそう!明日の晩、超大切なお知らせがあります!ブログも書くから見てね♪
「家具作りたいおっさん」阪井
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