「ほぼ日」の塾『この人の名前は「阪井信明」さんです。』を読んで…
香取慎吾さんから頂いた大切な「あの手紙」のことをブログに書いたのが１年ほど前、工房の火災から5ヶ月ほど経った頃です。１年前といえば、淡路島の工房もまだなくて、愛媛で臨時で建具屋さんの工房をお借りしてなんとか家具作りを再開し、大阪と愛媛をしょっちゅう往復してた頃です。
お手紙が届いたのは８月なんだけど、ずっとひとりで大切に持ってたので、当然ブログに書くまで誰にも知られる事はありませんでした。なんとか家具作りを続けたいと毎日必死にあがいていたけど、火災で失ったものはあまりに大きくお金も出ていくばかり、年末が近づいていよいよどうしようもなくなった時、、なんだかふと「書こう」と思ってブログに書きました。
あの時期、2016年の12月はROOTS FACTORYにとって何度目かの大きな転機で、絶望的な火災からなんとか次へのステップに進みはじめたという感触と共に、とにかくお金がなく（火災以降ずっと仕事はできず、支払いだけは続いていたので当たり前なんですが…）不安と希望、そして感謝の気持ち、いろんな気持ちが入り混じる毎日を過ごしていて、いつの間にかあれから１年経ったんだな、としみじみ思います。
その事を改めて強く思い出させてくれる出来事が先日ありました。「ほぼ日」さんのサイト内「ほぼ日の塾」で、僕のことを紹介して頂いたんです。
【書かせてもらいました】
— める🍤(中前結花) (@merumae_yuka) 2017年12月5日
前回「ほぼ日」で好きなものに関するエッセイを書かせてもらいましたが、私にはもうひとつ、大事にしている「好き」があります。とある人に向けて書きました。多くの人に読んで&本当はシェアしてもらいたい内容になってます。#ほぼ日 #ほぼ日の塾 https://t.co/gxs3oWVLKq
火災のこと、お手紙のこと、僕の今まで好き勝手生きてきた道。まぁ本人（僕）はいつも真剣なんですけど、記事で改めて見ると「ふざけた奴やなぁ」と思いますw
家具作りをはじめる前から、もともと「平穏無事」の対極みたいな人生ですが、ここ数年、特に大きなことたくさんあって「生きる」ということについて改めて考える機会が増えました。人生は山あり谷ありで、人それぞれ色んな出来事があると思うんですが、この歳にして改めて感じる事があります。それは
行い（おこない）は結局自分に返ってくる
自分に起こる出来事を全部選ぶことはできません。ある程度は計画や予測でなんとかなっても、所詮人間の考えられることなんてたかが知れてるからすべてを見通して行動するなんて不可能。
幸運なことも起きるけど、望まないこと、悲しいこと、逆境もたくさんあります。そんな時にその人の「生きてきた道」っていうのが明確に分かるんやろなって思うんです。
そのひとつが、弟のこと。
ここ最近ずっと「書きたいな」と思ってるんですが、文章にはできてません。書いては消し書いては消し、を繰り返しています。
人に伝えるためっていうよりも、自分のために書いてる感じだから、書いては考えて、そしたら「気づき」があって、また書き直して、みたいな繰り返し。期限があるわけでも、急いでるわけでもないので、「書けた」って思うまでゆっくり書き続けようかなって思ってます。
もうひとつが、香取慎吾さんのこと。
記事にも書いてもらってますが、僕はいくら感謝してもしきれないくらい香取慎吾さんに感謝しています。もちろん「あの手紙」がきっかけです。
そして、最近のニュースやSNSを見ていると、香取慎吾さんの周りには、そういう人がめちゃめちゃいっぱいいるんやろうなって思います。近しい人も、僕みたいにほんの少しだけのきっかけの人も、たくさんの人が「返したい気持ち」をいっぱい持ってるんだろうなって。
駆け引きや策略で出来事を無理矢理「思い通り」にしてきた人はいつの日かくる「返ってくる時」にそっちが返ってくるんだと思います。
誠意や優しさ、人を思い遣って、それを大切に生きていく人には「返ってくるもの」もそういうものが返ってくる。綺麗事みたいだけど真理だと思います。その波が大きい小さいとか、スパンが長い短いとか、そういったのは人それぞれだと思うけど。
このブログ、誰に宛てて何を書いてるのか？自分でもいまいち分かってませんw ただたまたまこのブログを読んでくれた人がいたら、ぜひこの記事を読んで欲しいなって思います。
ただそれだけなんだけど、なんかこれ読んで「なにか」を感じるきっかけにしてもらえたら幸いです。「こんなアホな奴が元気に生きてるんなら私は楽勝やな、うん。」みたいなんでもすごく嬉しいです。
香取慎吾さん、ご自身も大変な時にお気遣い頂いたこと。本当に感謝しています。この感謝は一生忘れません。この感謝の気持ちをずっと大切に、家具にも込めて家具作りをしていきます。現在のご活躍、心から嬉しく思います。ずっと応援しています。
最後に、この記事を書いてくださった中前結花さん、ほぼ日さん、素敵な記事をありがとうございます。取材の時、お話本当に楽しかったです。ありがとうございます。
「家具作りたいおっさん」阪井
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サイズ： W=290 D=290 H=260
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