亡きお父様の思い出の品。輪島塗の座卓を新たなテーブルにリメイク!


輪島塗の座卓を洋室に合うようにリメイク!高さを上げて、椅子と合わせてお使いいただけるテーブルに生まれ変わりました♪

今回ご依頼くださったのは、大阪市阿倍野区にお住まいのお客様。築80年以上のご自宅を建て替えることになり「長年和室で使用していた輪島塗の座卓を、洋室に合うようにリメイクしたい」と、ルーツファクトリーへご相談くださいました。

輪島塗りの座卓

サイズはW1500 D900 H350。

上品な艶が美しい輪島塗の天板は、亡きお父様の思い出の品だそうで、お客様のお母様も「どうにか残せないかな?」とおっしゃっていたことが、リメイクを考えられるきっかけになったのだそうです。

和室でお使いの座卓

これまでは8畳の和室でお使いでしたが、建て替え後の設置予定のお部屋は、和の雰囲気を取り入れた6畳の洋室になるとのこと。

お仕事で来客が多いとのことで、書類を広げて商談などができるようなテーブルがお客様の理想。とはいえ、今のままのサイズだと少し圧迫感が出てしまいそうなので「天板のサイズを少し小さくして、使いやすくしたい」とご希望いただきました。

お父様が大切にされていた座卓

さらに、椅子に合わせて使えるようにしたいとのご要望もいただき、全体の高さをアップすることに。ダイニングテーブルよりは少し低めで、楽に足を入れられる高さが理想とおっしゃっていたので、合わせてお使いになる椅子のサイズなども細かくお伺いし、差尺を考えたうえで、H650で製作することになりました!

座卓の脚

早速工房での作業を覗いてみると、既存の脚を取り外して、天板のリサイズ作業が進められていました。

『天板をリサイズする』と聞くと、ただサイズをカットするだけの簡単な作業のように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。天板の材質や構造によって、加工の難易度もさまざまなのです。

工房での天板カット作業

今回お預かりした座卓の天板は、内部構造的に加工がかなり難しいタイプでした。そこで、元の形や雰囲気をなるべくそのままに、自然に縮められるサイズまで天板をカットしていくことに。

天板の加工

そして高さアップのための脚部分。まったく新しい脚に交換する方法もありますが、亡きお父様の思い出の座卓ということもあり、できるだけ素材を活かして、雰囲気も残したい…。

どうすればそれが叶えられるかと考えた結果、既存の脚の下に新しい脚を継ぎ足す形で高さを出すことになりました。

座卓からテーブルにリメイク

そうして生まれ変わった姿がこちらです!

座卓をリサイズしてテーブルに

サイズはW1275 D820 H650。

本来のデザインをしっかりと活かしながら、天板はひとまわりコンパクトに、高さはアップ。これからの暮らしにぴったりのサイズへと生まれ変わりました♪

天板の横幅・奥行きどちらもカットしましたが、リサイズ前とまったく雰囲気が変わっていないのがお分かりいただけるかと思います。

小さくなった天板

今回は、カットした断面に切り出した天板の縁を合わせることで、天板のデザインをそのまま再現。

縁は留め加工で木口が見えず、スッキリとした美しい仕上がりに。ただ単純に天板をカットするのではなく、細かな部分にもこだわって手を加えることで、本来の良さや雰囲気はそのまま活かすことができました♪

留め加工

また、全体の高さを上げたことで、椅子と合わせてお使いいただけるように。差尺を考えた高さ設定なので、椅子に座っても窮屈にならず、バランスもばっちりです!

さらに、既存脚の下に新しい脚を継ぎ足したことで、シンプルながらも素材を活かしたデザインに。まるで最初からこのサイズであったかのように、自然に馴染んでいます。

継ぎ足したテーブル脚

新しく継ぎ足した部分も、既存の脚と馴染むよう、色味をしっかりと合わせました。これにより、違和感のない美しい仕上がりに…♪

色味を合わせて製作した脚

亡きお父様が大切に使われていた座卓の雰囲気をしっかりと残しながら、輪島塗の良さを最大限に活かした、新しいテーブルが完成しました。

今回は、座卓と一緒に学習机のリメイクもご依頼いただきましたので、次回のオーダーリメイクでご紹介いたします。そちらもお楽しみに!

学習机の奥行きを11cm縮めてスッキリ!天板の色落ちも元通りに♪

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