婚礼タンスもダイニングテーブルも残したい。思い出をひとつにしたローボードリメイク

お引越しをきっかけに、「婚礼タンスとダイニングテーブルのサイズを小さくしたいです」そうご相談くださったのは、千葉県船橋市のお客様。
リメイクをお考えの家具はご実家にあるものの、お客様はすでにお引越し済み。新居に置けないわけではありませんが、大きな家具のため廊下を曲がれなかったり、搬入・搬出が難しかったりと、お悩みだったそうです。
大きな家具は簡単に分解できるものではないので、お引越しや移動の際に苦労することも少なくありません。

これからこの家具たちをどうするか…。
娘さんと処分について話すこともあったそうですが、亡き旦那様との思い出が詰まった大切な家具。ご家族で過ごした時間を思うと、どうしても手放す気持ちにはなれなかったそうです。
家具には、使い続けてきた時間と、たくさんの思い出が詰まっていますよね。

今回の家具リメイクで大切なのは、ご新居に搬入しやすいサイズにしながら、家具に込められた思い出や面影をしっかり残していくこと。さらに、お部屋の間取りや暮らしに合わせた形にできれば、より使いやすくなります。
そのままだと高さのある和タンスは、上部のお着物収納を単体で使えるようにし、残る下部を今回のリメイクで使うことに。

そして、お客様が悩まれていたのはタンスだけではありません。ダイニングテーブルも、お打ち合わせを進めるなかで、新しい活かし方が見えてきました。
今回お預かりする家具を使って寝室用のローボードを製作することになり、テーブルはリサイズするのではなく、天板をカットしてローボードの天板として活かすことに。
思い出の詰まったダイニングテーブルが、新しい家具の一部として生まれ変わることになりました。

さらに、和タンスの部材も組み合わせることで、思い出をぎゅっとひとつに集めたような、オーダーリメイクならではの家具になりそうです。
家具リメイクは、ひとつの家具の形を変えるだけではありません。今回のように複数の家具を組み合わせ、「思い出をまとめて残す」という選択もできるのです。

どのパーツをどう活かせば、きれいにおさまり、思い出も大切に残せるか。家具リメイクで重要なのは、この設計の部分です。
『家具作りたいおっさん』は家具を見つめながら、あれこれ考えます。どう組み合わせればきれいにまとまるだろう。どの部分を残せば、お客様に喜んでいただけるだろう。
そうしてたどり着いたのが、和タンスの扉をローボードの側板として使うアイデアでした。

この時点で、和タンスとダイニングテーブルを使うことは決まっていますが、実はもうひとつ。ダイニングベンチも、どうするか悩まれていました。
ベンチの背もたれにある特徴的な飾りは、これまでの暮らしの中で何度も目にし、触れてきた大切な部分だったはず。せっかくなら、この飾りも残して思い出をつないでいきたい。
そう考え、この飾り部分もローボードに取り入れることにしました。

ローボード本体のベースとなるのは、和タンスの下部(引き出し部分)です。元の横幅はW1060でしたが、ダイニングテーブルの天板はW1400。天板縁の丸みを帯びた形状が特徴的だったため、横幅は変えず、そのまま活かすことにしました。
天板の裏面には反り止めや、元のテーブル脚を取り付けるための構造があったため、ローボードの天板として使えるよう、天板裏に補強を施しています。

そして、天板とのバランスを考え、箱部分の横幅はW1200まで広げることに。横幅の大きな引き出しを少しコンパクトにし、その横に小引き出しを配置する構成にしました。

大切な家具たちを活かしながら、ご新居の暮らしに寄り添う新しい形へ。完成したのがこちらです♪

サイズはW1400 D400 H700。和タンス・ダイニングテーブル・ダイニングベンチ、それぞれの特徴を組み合わせ、思い出をぎゅっと詰め込んだ、世界にひとつだけのローボートへと生まれ変わりました。
側板には和タンスの扉を活かし、正面だけでなく、横から見たときにも思い出の家具の存在を感じていただけるデザインに。

天板は奥行きのみをカットし、寝室に置いても圧迫感のないサイズにしました。天板の縁はそのまま残したため、ダイニングテーブルだった頃の面影もたっぷり。どこか懐かしさを感じられる仕上がりになりました。

カットした側(木口)はフラットに仕上げ、壁にぴったりと設置できるようにしています。

そして天板下には、ダイニングベンチの飾りを取り入れています。
ダイニングベンチとして使っていた頃とは違う場所にありますが、この飾りを見るたびに、ご家族で過ごした時間や懐かしい記憶を思い出していただけたら嬉しいです。

今回、引き出しの構成を変えて横幅を広げるにあたり、大きな引き出しの前板はカットし、中央で接ぎ合わせています。
もとの引き出しは横幅が大きかったため、お客様から「仕切りがあったほうが使いやすいかも」とご相談をいただいていました。しかし、リメイク後は約15cmコンパクトになったことで、仕切りがなくても使いやすいサイズに。

タンスに比べるとすっきりしたサイズになりましたが、収納力のあるローボードなので、家具としてはまだまだしっかりサイズがあります。
そこで今回は、搬入のしやすさも大切なポイントです。天板と箱部分を分解できるつくりにすることで、ご新居の2階寝室へも無理なく搬入することができました♪

壁面にはコンセントがありますが、天板よりも箱部分がコンパクトなため、家具を設置したままでもコンセントをお使いいただけます。こうした細かな使いやすさも、今回のリメイクのポイントです。

サイズにお悩みだった家具たちは、形を変え、用途を変え、再びお客様の暮らしの中へ。
新しい形でありながらも、ご家族やご夫婦の思い出がたくさん詰まった家具でもあります。見て、触れて、懐かしさや思い出を感じていただける、オーダーリメイクならではの一台に生まれ変わりました。

この度は大切な家具のリメイクをルーツファクトリーにご依頼くださり、ありがとうございました。これから先も長く、お客様の暮らしに寄り添う家具としてご愛用いただけますように。
※今回は和タンスをお着物収納単体にしたリメイクと、洋服タンスの扉を活かしたスタンドミラーリメイクもご依頼いただきました。↓↓↓ぜひご覧ください♪

やの
素敵に大変身!思い出の婚礼箪笥(婚礼家具)のリメイク実例をご紹介!

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