2021-02-26

リメイク家具が不具合！？引き出しがうまく開け閉めできない…真相は

以前、婚礼家具をチェストにリメイクさせていただいたお客様から、2年ぶりにメールをいただきました。

「最近、引き出しの一番下の段が開けづらくなってしまいました。そして、一番上の段は逆に閉めても勝手に開いてしまいます。何か良い解決方法はありませんか？」

な、なんと！すぐさまお電話して詳しくお話しを伺いました。

以前製作させていただいたのは、リビングボード2点と寝室のチェスト1点。リビングボードは開き扉タイプと２列の引き出しタイプ。寝室のチェストは１列の引き出しタイプでした。

そのうち、リビングボードの方は問題なく使えているけれど、寝室のチェストの方が冒頭のメールのように引き出しの具合が悪くなってしまったとのことでした。

（リビングボードを納品させていただいた時の写真）

「すごく気に入っているから、なんとかしたくて…」とお客様。

嬉しさを感じるとともに、「もし作りが悪かったとかだったらどうしよう…」と内心ヒヤヒヤしました。

お客様の大切な家具から作らせていただいた、世界に一つだけの家具。もちろん修理などはできますが、”新しく作り直して解決！”ということはできないので、工房ではいつも細心の注意をはらいながら製作に臨んでいます。

引き出しの具合が悪くなってしまう原因には、「引き出しの奥に物が落ちてしまっていた」ということが多々あるのですが、今回の場合は奥に物は落ちていないとのこと。

実際に家具を見てみないと原因がわからないため、ルーツファクトリー代表の『家具作りたいおっさん』と一緒にお客様のお家にお伺いさせていただくことにしました。

お家に到着すると、以前家具の納品でお伺いした時とお部屋の雰囲気がずいぶん変わっていました。

とても素敵になっていて、感動していると

「リメイクしていただいた家具たち、すっごく気に入っているんです！壁や床も、この家具たちに合わせて張り替えたんですよ。」

とお客様。なんてありがたいお言葉でしょう｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡

嬉しい気持ちを噛み締めながら、さっそく件のチェストを確認しました。

たしかに最下段はうまく閉めることができず、最上段は閉めても開いてきてしまいます。

うーん、なんでだろう？としばし考え込む家具作りたいおっさん。「もしかして」と呟いたと思ったら、引き出しを上下とも抜き出し、入れ替えて、元に戻しました。

すると、きっちり綺麗に収まったではありませんか！（直した後の写真を撮っていませんでした…）

「引き出しが上下入れ替わっていたみたいですね！」と家具作りたいおっさんが言うと、「わー！良かった！」と安心したご様子のお客様。私もほっと胸を撫でおろしました。

しかし、お客様は「あれ？でも私は引き出しを入れ替えた覚えがないんですけど、どうしてだろう？」と不思議そうにされていました。こ、これはさらに深まる謎！？と思っていたら…

「あ！部屋をリフォームした時に業者さんが外に運び出したので、もしかしたらその時に入れ替わっちゃったのかも。」と仰っていました。

なるほど！そういうこともあるんですね…！

今までも、お引っ越しなどを経験されたお客様のお家に伺うと、家具のネジが付け間違えられていたり組み立て方が違っていたりすることがよくありました。家具作りたいおっさんいわく「家具屋以外で家具をきちんと組み立てられる業者の方が稀かも」とのことです。

（リメイクのためにありとあらゆる家具を分解・組み立てしてきた家具作りたいおっさん）

とにもかくにも、家具が壊れていたわけではなく一件落着！よかった〜！

でも、合わない引き出しをそのまま無理に使い続けていたら本当に壊れてしまっていたかも…と想像したら怖くなりました。お客様にご連絡いただけて良かった！

しかも！

なんと、新たに家具のリメイクのご注文まで頂きました(*´∀｀*)

亡くなったお父様に買ってもらったという思い出のこたつテーブルをリメイクさせていただいたのです。

もう納品させていただいたんですけど、こちらもすごく素敵なリメイクとなりました♪後日ご紹介するので、ぜひ楽しみにしていてください！

ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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