
フラッシュ構造や突板(つきいた)の家具はリメイクできない?いえいえ、ルーツファクトリーはここまでやっています
ルーツファクトリーに入社して早2年が経ちますが、家具製作の奥深さにいまだに眩暈を覚えそうになる、ルーツファクトリーのブログ副編集長『りかのこ』です(挨拶、長いっ!)。
今回のテーマは「フラッシュ構造」と「突板(つきいた)」。ルーツファクトリーには「他社に家具のリメイクを依頼したけど、フラッシュ構造or突板の家具だからリメイクできないと断られた」と仰るお客様からのお問い合わせも多いです。
でも、ルーツファクトリーではこれまでにめちゃくちゃたくさんの「フラッシュ構造」や「突板」の家具をリメイクしてきています。フラッシュ構造や突板の家具がリメイクできないなんて、どこの誰が言ってるんでしょう…?
いや、フラッシュ構造や突板の家具のリメイクは簡単じゃないっすよ。簡単なことじゃないから断る業者さんも多いんだろうね。で、ルーツファクトリーでは信念をもってフラッシュ構造や突板家具のリメイクをしてきて、いろんな方法を確立させてきて、今ではかなりいろんなことができるようになってる。
そうなんだ…。フラッシュ構造や突板の家具をリメイクする……決して簡単なことではないんですね!であるならば、やはり記事にして皆様にきちんとお伝えしましょう!
執筆者:ルーツファクトリーブログ副編集長『りかのこ』
協力:『家具作りたいおっさん』
フラッシュ構造とは?突板(つきいた)とは?
フラッシュ構造とは?
まずフラッシュ構造とは?なんじゃらほい?
つまり、こんな感じ↓↓↓

内部はギッシリ木じゃなくて空洞。だからこそ軽くて大きな家具が作れる反面、リメイクする際にはひと手間もふた手間もかかります。
ちなみにフラッシュ構造といっても、内部の造りは一様ではありません。
上の写真のように内部が空洞になっているタイプもあれば、紙を蜂の巣状に組んだ「ハニカム構造」で内部を支えているものもあります。

どちらも書斎机や婚礼タンスなどの箱物家具によく使われる、合理的で一般的な工法のひとつです。見た目からは内部構造が分からないのも、フラッシュ構造の特徴と言えるでしょう。
突板(つきいた)とは?
フラッシュ構造について語るにあたり、切っても切れないのが「突板(つきいた)」。家具製作の現場では日常茶飯事で耳にする突板ですが、日常生活ではなかなか馴染の無い言葉ですよね。私は最初、「突板」の読み方も分かりませんでした(汗)
それでは、本題。突板とは?
表情や木目は天然木そのものなので、無垢材に近い見た目を楽しめます。基材に合板やフラッシュ構造を用いることで、温度や湿度による動きが少なく、大きな天板や箱物家具でも安定した形を保ちやすくなります。

フラッシュ構造の家具と組み合わされることも多く、見た目と安定性のバランスを取るために選ばれる仕上げ方法のひとつです。
ここまで読むと、「フラッシュ構造も突板も、合理的でよく使われている構造や素材なんだな」と感じられるかもしれません。
ところが実際には、これらの家具はリメイクの相談をすると
「できません」「難しいです」
と断られてしまうことが少なくありません。
それはなぜなのでしょうか。
フラッシュ構造や突板の家具がリメイクできないと言われる理由
フラッシュ構造や突板仕上げの家具は、一見するとしっかりした「木製家具」に見えますが、実はリメイクの難易度が高い家具でもあります。そのため他の業者さんではリメイクできないと断られる場合も多いようです。
なぜ、フラッシュ構造や突板の家具はリメイクし辛いのか……!?
その理由は、内部構造と表面材が、どちらも“元の寸法で成立するように設計されている” からです。
フラッシュ構造の家具がリメイクし辛い理由を解説
フラッシュ構造の家具は、内部に空洞やハニカム構造を持ち、必要最小限の場所にしか芯材が入っていません。そのため、サイズを縮めたり形を変えたりすると、内部のバランスが崩れ、そのままでは強度が確保できなくなります。カット後に芯材を入れて補強し直すなど、設計を一から組み直すような作業が必要になるのです。
突板仕上げの家具がリメイクし辛い理由を解説
突板仕上げの場合、表面の木は0.2〜0.6mm程度と非常に薄く、削り直しや深い傷の修復ができません。サイズ変更や加工を行うと小口や断面が露出するため、新たに突板を貼り直して仕上げる必要があり、ここにも高い技術と手間が求められます。
それでも、リメイクできないわけではない!

つまり、フラッシュ構造や突板の家具のリメイクは「切って終わり」ではなく、中身を理解し、補強し、見た目を再構築する作業。見た目以上に工程が多く、さらにその方法は何百何千通りもあります。簡単に引き受けられない家具が多いのはそのためです。
それでもルーツファクトリーでは、内部構造を見極め、一つひとつ補強を重ねながらリメイクを行なっています。手間がかかるからこそ、完成したときには「本当にリメイク?」と思われる仕上がりになるのです。
フラッシュ構造、突板仕上げの家具をリメイクした事例を紹介
それでは最後に、フラッシュ構造や突板仕上げでできている家具をリメイクした事例をご紹介します。どのリメイク事例にも「家具作りたいおっさん」はじめ工房の職人たち、そしてスタッフ一同の”家具愛”が込められています!じっくりご覧ください。
フラッシュ構造の書斎机をリサイズ!芯材の追加、再編成。木口も自然に仕上げました

フラッシュ構造で作られた書斎机を、幅・奥行ともにサイズダウンしたリメイク事例です。一見すると「カットするだけ」でできそうな作業ですが、内部は空洞を含むフラッシュ構造のため、強度を保つには芯材の追加や再構成が不可欠でした。
天板だけでなく、本体や引き出し部分まで構造を見極めながら補強・調整を重ね、見た目にはリメイクを感じさせない自然な仕上がりを実現しています。
フラッシュ構造でも突板でも大丈夫!婚礼タンスをリメイクしました

フラッシュ構造で作られた婚礼タンスを、新居の収納に合わせてリサイズしたリメイク事例です。箱物家具に多いフラッシュ構造は、元の寸法で成立するよう設計されているため、本来サイズ変更が難しい構造。さらに表面は突板仕上げで、傷の修復も容易ではありません。
それでも「思い出の家具を使い続けたい」という想いを受け、内部構造の見極めと補強、緻密な加工を重ねて再構築。フラッシュ構造リメイクの難しさと可能性を象徴する事例です。
扉がフラッシュ構造の婚礼タンスをお仏壇にリメイクしました

フラッシュ構造の婚礼タンスを、お仏壇へとリメイクした事例です。
一見シンプルに見える婚礼家具ですが、内部は空洞を含むフラッシュ構造。サイズ変更や構造の作り替えには高度な技術と多くの工程が必要でした。
それでも「両親の思い出が詰まった家具を形に残したい」というお客様の想いを受け、内部補強や再構成を重ねて製作。大切な記憶を受け継ぐ、新たな役割を持ったお仏壇へと生まれ変わりました。
フラッシュ構造&突板仕上げの家具をリメイクしたいなら、ルーツファクトリーへ
フラッシュ構造や突板仕上げの家具は、正直に言って「誰でも・どこでも」リメイクできるものではありません。
構造を見誤れば強度が保てず、表面材の扱いを間違えれば元には戻せない。だからこそ、多くの家具屋さんが慎重になり、「できません」と判断するのも無理はないのです。

それでもルーツファクトリーでは、その家具がどう作られているのか、どこまで手を入れられるのかを一つひとつ確認し、方法がある限り、諦めずに考え続けてきました。
大切なのは「その家具を、これからも使いたい理由があるかどうか」。
もしあなたの家具に、手放せない思い出や、これからも使いたい理由があるなら、一度、私たちに聞かせてください。

りかのこ

お問い合わせフォーム
【お電話でのお問い合わせ】
電話番号:0120-600-239(フリーダイヤル通話料無料)
受付は365日!Aiアシスタントが対応♪
※お問い合わせへのお返事は、基本平日の10:00~17:00で対応させていただきます。お急ぎのお客様はAiアシスタントにその旨、お申し付けください。















