家具を作れない私が家具屋であるルーツファクトリーでしていること。
私は、家具が、作れない。
こんにちは、不器用で定評のあるルーツファクトリー本部長ユリマタタです。
たま〜に「ユリマタタさんも家具の製作をするんですか？」とご質問いただくことがあるのですが、いいえ、私は作りません、まったく。
遡ること○年前、ルーツファクトリー入社したての頃に、研修で工房に作業体験をしに行ったことがありました。
モンペスツールの脚のやすりがけをやらせてもらったのですが、開始数分で「？？？」となりました。自分の力が、どう作用しているのかさっぱりわからない。力加減も制御不能。
こりゃあかん、私が加工に携わるといつの間にか家具をダメにしてしまいそうだぞ、と悟りました。
（家具の加工に関わるのを諦めた若かりしユリマタタ）
思い返すと、私は昔から絵でも文章でも下書きをそのまま清書できない人間だった。図面通りのものを作るって、大変なんだよなぁ…としみじみ実感するわけです。
前置きが長くなりましたが、そんなわけで私は家具が作れません。
だから、家具屋であるルーツファクトリーで働く中で、いつも「私には何ができるのだろう」と考えたりします。
そんな中、先日お客様から「打ち合わせが楽しかった」とご連絡をいただきました。
私もお客様とお話しする時間が大好きなので、それを楽しかったと言っていただけて嬉しかったです。嬉しすぎてリアルに飛び跳ねました。ピョーンと。
家具のオーダーメイドやオーダーリメイクにおいて、ルーツファクトリーでは決まりきった型の中から形を選んでもらうのではなく、お客様のご希望をお伺いして一から内容を考えていきます。
数ある製作事例の中から「こんな風にしたい」とご希望いただくこともありますが、さらにそこからお客様のお話をヒアリングして、より最適な形を考えていきます。
お客様の理想をどうしたら実現できるかは工房に確認しなくてはわからないこともありますが、お客様の素敵なアイデアをお聞きしてどんなことができるかを一緒に考える時間はとてもワクワクします。
「どうするのが良いのだろう…」と悩んだ時に家具作りたいおっさん(ルーツファクトリー代表)に相談すると、思ってもみなかったアイデアが飛び出てきたりして、それもまた最高に面白いです。
私は家具を実際に製作(木工作業)することはできないけど、家具づくりはその前から始まっている。私も家具づくりに携わっているという自覚が年々強くなっています。
「こんな家具が欲しい」「こんな暮らしをしたい」と考える時間って、すごく楽しくて豊かな時間ですよね。その時間を共有させていただいて、「ひとりで考えるよりもっと楽しかった」と感じていただけたらこんなに嬉しいことはありません。
一緒に素敵な家具をつくりましょう〜！
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