2020-02-18

新居に入らない婚礼家具を３段の小さな猫脚キャビネットにリメイク！

こんにちは、ユリマタタです！

先日から連載でご紹介している婚礼タンスのリメイクシリーズ、今回は第３弾、最終回です！

「婚礼タンスが大きすぎて引越し先に入らない」リメイクでお悩み解決

お客様が「大きすぎるから処分するしかない」と諦めていらっしゃった和タンスの引き出し収納部分。

しかし、家具作りたいおっさんはヒアリングを進める中で「大切な家具だからできるだけ処分はしたくない」というお客様の思いを感じて、何とか良い方法がないか考えました。

そこでリサイズして小さなキャビネットを作ることをご提案！

さらに、ネコ脚にしたら可愛いのではないかとお伝えしました。

お客様は「そんなこともできるの！？」と驚かれているご様子でしたが、このアイデアをとっても気に入ってくださり、リメイクさせていただくことになりました。

最上段の引き出し幅に合わせて、下２段の引き出し幅をカットして、３段収納のキャビネットを製作します。

お客様から「できる限り元のタンスの部材を使ってもらえたら嬉しい」とご希望いただいていたので、引き出し内部や側板も加工して使用しました。

側板の飾り彫りもとっても素敵です。

さて、そのままでは綺麗に加工できないので、まずは全ての部材を丁寧に分解していきます。

（引き出しのフレーム。前板と底板を分解しました。）

こんなところまで分解できちゃうの！？と思いますが、綺麗に分解するためにはやはりコツがいるのだとか。力任せにやろうとすると部材を傷つけてしまい、リメイクが叶わなくなってしまいます。

そうして加工のしやすい状態にしてから、リサイズのためのカットをしていきます。

引き出しの前板は、使いやすいように引き手が中央にくるようカットしました。

でも、そうしたら左右両端が違う形になってアンバランスになってしまうのでは？と思ってたんですけど・・・リメイク後を楽しみにしていてください。笑

側板ももちろん分解してから加工します。

このように引き出しが収まっていた棚板部分はダボ継ぎされていたのですが、変な方向に力が加えて側板がひび割れしたりしないよう、細心の注意を払います。

だんだんと形になってきました。本当に小さくリサイズできています・・・！

今回の重要ポイントともなるネコ脚も、フレームをつけて取り付けていきます。

しかしこのネコ脚、基準点がとりにくい上に少しでも角度をミスするとバランスが取れなくなってしまうため、取り付けがけっこう大変だそうです。

さぁ、こうして全ての工程に手間をかけ出来上がったキャビネットがこちら！

かっっっわいい！！

家具作りたいおっさんがネコ脚をつけたら・・・と言った意味がよくわかります。相性抜群ですね。

そして、アンバランスになってしまわないだろうかと勝手に心配していた引き出し前板は・・・

逆にすごくお洒落になってます！

小口にカラーを入れてあげることで、引き出しのそのままの形をいかしながらアクセントの効いた素敵な仕上がりとなりました。

引き出しは引き手の位置を調整しただけでなく、スライドレールも取り付けてより出し入れしやすいようにしました。

天板は、元の和タンスのものはベニヤで仕上げされていなかったため新しく製作したのですが、そうとは思えないほど自然です。

いやはや、今回の引き出し収納は家具作りたいおっさんの提案がきっかけでご依頼いただいたリメイクでしたが、見事に素敵な家具へと生まれ変わりました。

お客様からは、今までご紹介してきたリメイク家具すべてを納品させていただいた後、このようなメールをいただきました。

「当初は、区画整理で行き場もなく処分も考えて諦めてかけていた婚礼家具でしたが、
想像以上に可愛く素敵に仕上げていただいて、
快く引き受けていただき本当に感謝です。
思いきってお願いして良かったです。
新しい家になって置くのが楽しみになりました。」

こちらこそ、ご依頼いただいてありがとうございました！お客様の大切な家具がこれからもお客様のもとで活躍し続けますように♪

ルーツファクトリーでは「この家具はリメイクが難しいのでは・・・」と思ってしまうような家具も、豊富な経験とアイデアからお客様のご希望に合う家具へとリメイクすることが可能です。

大切な家具を処分してしまうかどうしようかお悩みの時は、まずはどうぞご相談ください！

今回のリメイクシリーズ、着物収納のリメイクと洋服タンスの鏡付き扉のリメイクも、ぜひご覧ください（＾＾）