2019-01-18
オーダーリメイク
お客様の家具は一つとして同じ物はないから。ルーツのリメイク現場をご紹介
前回、お客様のお母様が手彫りされたという美しい彫刻のタンスをリメイクしたことについてご紹介しました。
お客様のライフスタイルに合わせてタンスからチェスト&サイドボードにリメイクしたのですが、最高のリメイク家具をつくるために現場では数々の大変な作業があったようで・・・
今回は、↑の記事ではご紹介しきれなかった製作の様子をご紹介したいと思います!
目次
昔ながらの家具のためサイズ誤差あり。影響がでないよう工夫
まず、今回のタンスは手仕事のとても造りの良いものだったのですが、ひとつひとつ誤差を削りながらすり合わせるつくり方のものだったため、苦労したようです。
昔ながらの家具はそういうことが多いみたいなんですけど(機械の加工精度があんまり良くないからだとか)、引き出しそれぞれのサイズが違ったり、直角も微妙に直角でなかったり、そのまま使おうとするとガッタガタなってしまうそうです。
引き出しの組み合わせをかえたりしながら、サイズ誤差がなるべく影響が出ないようにしました。
引き出しの仕上がり寸法を確保するために前板を削る
また、仕上がりの外寸と引き出し内寸を確保する為には、引き出し前板を少し薄くして、平らに整える必要がありました。
でも、今回のリメイクでは引き出し前板の彫刻が一番の肝なので、表は触れることができません。そこで、前板の裏面を削って整えました。
ちなみに、こちらの機械は「手押し」という鉋(カンナ)の機械です。
↓の図のように、高速に回転する刃がついた微妙に段差のある定盤の上を木材を押し進めることにより、木材が平面に削れます。また、平面になった面を定盤と垂直になっている定規に押し当てながら他の面を削ることによって直角を出すことができます。
レールを取り付けるため横幅内寸も縮める
さらに、こちらのタンスは元々引き出しにレールがついていませんでした。
お客様から出し入れしやすいようにしたいとご希望があったので、レール仕様に変更しました。
そのため、お客様とご相談の上、引き出しの横幅内寸も縮めました。
脚元スペースたっぷりの脚付きチェスト、強度やバランスを考慮
脚付きデザインにすることにしたチェストについて、お客様は「脚元に物を入れたい」と仰っていました。
そのため、脚元にスペースができるように脚は細くしたいし、でも上の引き出し部分は重たいし・・・と、強度やバランスがなかなか難しかったそうです。
でも、じっくりと練ってデザインし、しっかりとスペースを確保できました。
こだわりの縁でスタイリッシュに
チェスト本体の縁にもこだわっています。
そのまま平らに仕上げると垢抜けない印象になるし、かと言って天板に飾り彫りとか入れたら背も高くなってしまうし・・・
諸々から考えた上で面縁を45度に角度を付けて留めで仕上げることにしたそうです。
立体感が出て、彫刻もさらに美しくみえます。
元の家具と色を合わせる
「元の家具の雰囲気をそのままに」とご依頼いただくことも多い家具のリメイク。
家具作りたいおっさんいわく、リメイクでよく苦労するのが、新しく製作する部分と元の家具との色合わせだそうです。
今回も「元の引き出しの色に合わせて欲しい」とお客様からご要望いただいたので、おっさん頑張りました。
仕上がりは、まるで元のタンスの素材を使ったかのような自然な色合いに。どこが新しく製作した部分か見分けがつかないほどです。
お客様の家具に合わせて最適な方法でリメイク!
以上、リメイク現場の様子をお届けしました!
いかがでしたか?今回のリメイクも内容盛りだくさんてんこ盛りでしたね!
この記事を読んでいただいてから↓の記事を読んでいただくと、また違った見え方がするかもしれません。ぜひ読んでみてくださいね♪
お客様からお預かりした家具の状態に合わせて、最適な方法で新しい家具へと仕立て直すROOTS FACTORYのリメイク。
大切な家具を長く長く使っていただけるよう、心を込めて製作します。
何かお困りのことがありましたら、お気軽にご相談くださいね。
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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