R1108:お母様の思いが詰まった足踏みミシン。テーブルにリメイク
お客様からのご要望
・足踏みミシンを飾り台にもなるテーブルにリメイクしたい
・本来の雰囲気はそのまま残したい
・飾り彫の入った引き出しは残したい
・脚フレームで床が傷つかないようにしてほしい
製作コンセプト
・既存天板の天面がフラットになるように加工する
・引き出しをしっかり補修する
・脚フレームの古き良き雰囲気を残して綺麗にする
・脚の接地面に土台カバーを作る
亡くなられたお母様が大切になさっていた足踏みミシンを、飾り台にもなるテーブルにリメイクしました。

もともとは天板の蓋を開けるとミシンが現れる仕組みでしたが、蓋などのパーツを取り外し、天面をフラットに仕上げました。一見、新しい天板を使用しているようにも見えますが、ミシンが収納されていた部分を丁寧に穴埋めすることで、もとの天板をそのまま活かしています。

美しい飾り彫りが施された引き出しは、このミシンならではの印象的な部分です。経年によって弱くなっていた箇所はしっかりと補修をおこない、これからも安心してお使いいただける状態に仕上げました。

脚フレームは、きれいに整えつつも古いものならではの風合いを残せるように。分解して丁寧にクリーニングをおこない、全体を塗装しました。

脚の接地面にはキャスターが付いていましたが、そのままでは床に傷がついてしまうとのこと。しかし、キャスター受けに乗せる作業が大変とのことで、受けを使わずに使えるよう、木製の土台カバーを製作しました。

それぞれ微妙に形の異なる脚に合わせて、手作業でひとつひとつ型を製作しました。両サイドから木材で脚を挟み、見えにくい位置にビスを打って固定しています。この形なら、先端をしっかりとカバーできるため、床を傷つける心配もありません。

お母様の思いを受け継いだミシンの、アンティークな雰囲気をそのままに。大切な一台が、テーブルとして新たに生まれ変わりました。

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