リメイクは製作方法も超独創的。普通の家具製作ではあり得ないことも!?
家具のリメイクは、奥深い。
一見、「もともと材料があるところから作るんだから、一から新しく製作するより手間が省けそう♪」なんて思っちゃいそうですが・・・
ところがどっこい!!
工房の様子を見ていると、一から製作するよりむしろとんでもなく大変だったりします。
例えば、先日ご紹介したダイニングテーブルの脚を使用して製作したキャビネット。
元のダイニングテーブルの素敵な脚が印象的になるような仕上がりでした。
このシルエットは、あのダイニングテーブルの脚を使ったからこそ生まれた、まさに「リメイクならでは」のデザイン。
もし仮に同じような脚を新しく製作していたら、それはそれで大変だったかもしれません。
たしかに、たしかにそれはそうなのですが・・・
しかし!!
そこには、普通の家具製作ではあり得ないような、リメイクだからこその苦労がありました・・・!
それは何かと言うと、
丸い脚にホゾを掘る
ということ。
先日のリメイク紹介記事でもチラリと書かれていましたが、脚を棚にそのまま付けるだけでは強度が足りないため、フレームを組む必要がありました。
そのフレームを組むために脚に掘られたホゾ穴。
ホゾ穴って、直角の基準面がないと上手く掘れないのだそうです。普通の家具製作では、こういった丸い脚の場合、角材の状態でホゾ穴を掘ってから丸く仕上げるのだそうです。言われてみればたしかに位置どりがめちゃくちゃ大変そう・・・
そんなわけで、こんなごっつい治具が登場しました。
ひえー!!まるで今まで何度も使われてきたかのような貫禄のある(?)治具です。
ですが、みなさまお気づきでしょうか。そう、この治具はこのリメイクのためのみに作られました。後にも先にも、この治具が使われることはないのです・・・!
この話を家具作りたいおっさんに聞くまで、今回のリメイクについて「う〜ん!ステキ☆」としか思っていなかった私は、話を聞き終えた後に思わず
「うはー!!めっちゃ大変じゃないですか!!」
と叫んでしまいました。家具作りたいおっさんは遠い目をしていましたw
オーダーリメイクは、出来上がった家具がオンリーワンというのはもちろんのこと、製作の過程も唯一無二であることがかなりあります。つまり、イコール、とにかく大変ですw
それでもやっぱり、お客様が喜んでくださるお顔を見ると、「リメイクご依頼いただけて良かった!!」と思うんですよね。って、私が作ってるわけじゃないけど!でもでも、本当に、製作には携わらずともその嬉しさは計り知れないのです。
「大切な家具を、どうしたらベストな形でそばに置いておけるだろう・・・」とお悩み中のお客様は、ぜひROOTS FACTORYにご相談ください。
お客様と、お客様の家具にとってベストな方法を、例えどんな加工を必要とするものだろうと、必ず探し出します♪
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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