洋服タンスをテレビ台にリメイク。引き出しを扉に変えて使い勝手良く
洋服タンスをテレビ台にリメイクさせていただきました。
今回ご紹介するリメイクは、先日ご紹介したサイドボードのリメイクと一緒にお客様からご依頼いただいた事例になります。
お客様のご実家で親御様が使われていたという洋服タンス。ご実家を整理することになったそうで、そのまま処分してしまうのは残念だからとリメイクのご相談をいただきました。
上品な佇まいのアンティークの洋服タンスで、上側の扉部分と下側の引き出し部分は分かれるようになっていました。
お客様は「下側の引き出し部分を活かしてテレビ台にできたら嬉しいです」と仰っていて、実物を拝見しながらどのようにリメイクするかお打ち合わせしました。
まず、汚れや傷みがひどいため全体をしっかりレストアしたいとご希望いただきました。
そしてもう一つ、テレビ周りの機器を収納するのに引き出しだと使い勝手が微妙とのことで、できれば扉にしたいとご希望いただきました。
引き出しから扉に変えると本体側の構造も変わります。となると、いっそのこと本体を新しく作ってしまった方が制限がなく作りやすくはあるのですが、アンティークの良さを残すため、なるべく元の部材を活かしながらリメイクしました。
古いものを末長く気持ちよくお使いいただけるよう、防虫処理なども施しました。
引き出しをどのように扉に作り替えたかというと…言葉で説明するより実際に見ていただいた方がわかりやすいかと思うので、さっそく完成写真をご覧ください。
こちらがリメイク後のテレビ台です。
一見、元の形そのままのように見えますが、引き出しだったところはこのようになりました。
引き出しの前板を活かして上から下に開く扉に作り替えたのです。
扉はゆっくりと開くようソフトダウンステーを採用しました。
ちなみに、内部に縦の仕切りを入れたのは、引き出しがなくなったことによって天板が垂れてくる可能性があったためです。
お客様にご希望をお聞きしながら仕切り板の取り付け位置を決めました。
そして、テレビ台内部にWi-Fiルーターなど収納予定とのことだったので、お客様ご希望の位置に配線穴を開けました。
天板にも、テレビの配線用の切り欠きを入れています。
ところで、強度と全体のバランスの観点から天板は新しく製作しているのですが、見事違和感なく馴染んでいますよね。
全体のお色味は、ご新居の内装に合わせてダークウォールナット色に塗り替えました。
錆びついてしまっていた金物は、丁寧に磨いて元の輝きを取り戻しました。
こちらのテレビ台を、お客様のご新居のリビングに納品させていただきました。
お客様にお披露目すると、「すごい!元の形のまま使いやすく生まれ変わってる!」と喜んでいただけました♪
さっそくテレビ台の上にテレビも設置させていただきました。
ん〜!床の白さとのコントラストもカッコイイですね。お客様と一緒に「素敵ですね」としばしじっくり眺めてしまいました。
ところで。
元の洋服タンスは上部もとても素敵でしたよね。お客様から「上の部分も何か活かせたら…」とご相談いただき、そちらはお仏壇にリメイクさせていただくことになりました。
次回のブログでは、そのことを書いていきますね!
ルーツファクトリー
ユリマタタ
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