椅子のリメイク☆愛しいから、大好きだからいつまでも!家具と恋愛は一緒やねん。


長い間使い込んでボロボロになってしまった椅子、ご安心ください。リメイクで見事に蘇ります。今回はそんなお話しをご紹介します。


お客様お気に入りの椅子、愛着もあるし大切なんだけど、グラグラだし見た目もかなり悲しいことに…「もう、捨てるしかないのかな?」そんなご相談を頂きました。「とりあえず状態とどんな椅子か見せてください」とメールでお写真を送って頂きました。


座面も背もたれも傷んでしまったリメイク前の椅子


う〜ん…なかなかの使い込み具合ですね。「フレームはしっかりしてるんだけど」との事でしたが、座面も背もたれの生地も破けてしまっていて、中のクッション材も剥がれ、下地の木材がむき出しになっています。


家具のリメイクやオーダーメイド家具の場合、実際にお見積もりにお伺いする前に、最初にご希望をお聞きして、まずお電話でできる内容や概算金額をお伝えすることにしています。今回もまずお電話でお話ししました。


「なんとかなるんでしょうか?」と心配なご様子のお客様、「もちろん大丈夫です!」という事でリメイクの概算金額をお伝えすると、「頼みたい」とお返事を頂きました。早速お引き取りのお日にちを決め、お客さまのご自宅まで引き取りに伺いました。


お引き取りの日、実物の椅子を改めて詳しく見せて頂くと、元のクッション(ウレタン)は柔らかなものが1層だけ使用されている仕様でした。量産品の椅子の座面はだいたいこの仕様ですが、ヘタるのも早いのです。この場合はヘタるとかのレベルをはるかに超えていますが、長く愛された証拠です。リメイクし甲斐があるというものです。


椅子リメイクにおける座面クッションのご提案


長く快適にお使い頂きたいので、2種類のクッションを組み合わせる仕様をお勧めしました。ルーツファクトリーの標準的な仕様です。自分で言うのもなんですが、ROOTS FACTORYのリメイクは決して安くはないです。というのも、「安いから頼んでくれる」仕事はしたくないんです。家具は長く使うものだから、お届けした後、日々使ってもらいながら


頼んで良かった。


そう感じてもらえる仕事をしたいんです。だからルーツファクトリーの見積りは最安を目指してはいません。あくまでお客さんに「ベスト」なご提案を目指します。なので直接お伺いする前に、あらかじめメールやお電話や概算金額をお伝するようにしているのはそういう思いからです。


ルーツファクトリーではあらかじめメールやお電話で概算金額をお伝えするようにしています


なので「ウチは高いけど良い仕事するぞ、えっへん!!」とか思ってるんですが、「余所より安かったよ」ってお客さんに言われることも結構あって、それはそれでなんだか少し悲しかったりもするんですがw





お持ちした生地帳を見ながら「どれが良いかな〜」とかなり悩むお客さん。そうですよね、こういうのってなかなか即決はしにくいものです。決め手は息子さんの「これがいい!」でした。


椅子生地のカタログを見てリメイク後の生地を選ぶお客さま


息子さんが気に入ったのは紫のフェイクレザーでした。「でもこれだとちょっと暗くない?」と少し心配そうなお客様、「他の色と組見合わせても綺麗ですよ」とお伝えすると、「え?そんなのできるの!?」と驚くお客様。


そんなやりとりの後、濃いめの紫と鮮やかなライトブルーの生地をチョイスしていただきました。大事なお客さまの椅子を梱包してお預かりし、工房に持ち帰りました。


直すなら徹底的に!!



工房に運び込んで詳しく検品するとお客様が「しっかりしている」おっしゃってたフレームでしたが、ネジは欠損してるしグラつきも結構ありました。こういう事はよくあるんです。見た目はしっかりしてるけど、長く使うには問題あり。みたいな、お客さんには分かりようのない家具の実際の状態です。


と、いうことでお預かりした椅子は分解修理となりました。お見積りの際には、組み直しは別途料金がかかるので費用的に見送ることになり「簡単な補強はサービスでしときますね」となっていたのですが、簡単な補強では長くお使い頂くには問題あり、という事で結局バラして組み直しました。


ルーツファクトリーではお客様から変更のご希望がない限り、ご発注後に追加料金は(事前に取り決めのある場合は除く)頂きません。今回の場合は現地での見立てが甘かったので、フレームの組み直しはサービスでおこないました。


ベストなリメイクをするためにバラして組み直した椅子


さらに、欠損してる金物がなかなか手に入らない規格の金物だったので、新たな金物を取り寄せて古くなってたボルト共々全部入れ替えました。こういう場合、元金物は使えるんですが、どうせ換えるならとうことで全部新しいのに換えちゃいます。自分が車を修理とかに出した時、修理した箇所以外はボロボロのまま、とかだと悲しく思うので、家具をリメイクする時にはなるべく換えるようにしてます。


フレームを組み直し、ウレタンを交換し、お客様の選ばれた生地に張り替え、お預かりした大切な椅子達は元気に復活しました。最後の検品、点検をして不具合がないことを確かめて厳重に梱包してトラックに積み込みます。


ついに納品!緊張の瞬間っ!!



そして納品の日、梱包してドキドキしながら持って行きました。愛の告白ではないけれど、やっぱり同じ感じでドキドキするんですよね、納品作業って。


ルーツファクトリーの納品トラック


運んでる途中で傷とかつかないように運転にも気を使います。無事到着して、ピンポンを押します。「お待たせしました!」「はーい!どうぞー!」ドキドキしながら完成した椅子たちを運び込みます。この時はまだ中身はうっすらとしか見えません。どきどきです。


すべて運び込み終わり、いよいよ梱包を外します。どきどき…


お披露目っ!!


フレームを組み直し座面と背もたれを張り替えたリメイク後の椅子


「わー素敵ー!!ありがとう♪」


とお客さん、これが最高に嬉しい瞬間です。元通りテーブルにセットして、お写真を撮らせて頂きました。いやー良い感じになりました。なかなか選びにくい色ですが、空間も明るくなってバッチリ似合ってるでしょ?


計画通りですけどね ψ(`∇´)ψ


食卓が明るくなりました。う〜ん嬉しい。お客さんと記念撮影もしちゃいました。


リメイクで椅子の座面生地をビビッドなカラーにし、空間も明るく


「またいつでも呼んでくださいねー!」と、納品を終え、次のお客さんの元へ向かうのでした。


大好きだから一緒にいる!!家具との付き合いは恋愛と一緒♡



ルーツファクトリーではたくさんの家具のリメイクやリペアをしています。当然お問い合わせだけでお仕事にならないこともあります。そんなお問い合わせの中で、お客さんによく聞かれるのが


「買うのとどっちが安い?」


という質問です。こう聞かれたら僕は迷わず


「買う方が安いです!」


と即答します。実際はそうじゃないことも多々あるんですけどね。じゃあなぜわざわざそんなこと言うの?って話ですが、


「安いから直す」という感覚でリメイクや修理をしちゃうと家具が可哀想だからです。


家具との付き合いは恋愛と一緒、同情や憐みは禁物です!「可哀想だから直す」じゃなくて、もっと一緒に過ごしたいから「手を入れてあげる」んです。


愛しいから、大好きだからいつまでも。


そう思って使ってもらえたら、家具もきっと幸せだと思います。大好きな家具と、ハッピーな毎日を過ごせるように…ルーツファクトリーは家具をリメイクしています。






「家具作りたいおっさん」阪井

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