2022-12-27

婚礼タンスを小さめのお仏壇にリメイク。扉を開けるとタンスの面影が

お客様から「亡くなった母の婚礼家具をお仏壇にしたい」とご相談いただき、リメイクさせていただきました。

お母様が大切にされていた家具からお母様のためのお仏壇を作らせていただく…お客様がルーツファクトリーにお問い合わせくださった経緯を想像して身が引き締まります。

婚礼家具は、洋服タンス、和タンス、整理タンスの3棹があるとのこと。

そして、タンスは3棹とも熊本のご実家にあるとのことでした。

ただ、お客様のお住まいは北九州で、「家具を熊本に引き取りに行ってもらって、完成品は北九州に納品してもらうことはできますか？」とお問い合わせいただきました。

ルーツファクトリーでは、九州全土どちらの地域もご対応可能です。

今回は家具のお引き取りにはお客様のお父様が立ち会ってくださり、その後メールやお電話でリメイクのイメージを打ち合わせして製作を進めていきました。

（家具お引き取り時の写真）

リメイク後のお仏壇は出窓に置けるような小ぶりなサイズにしたいとご希望いただきました。

具体的に外寸は横幅410mm×奥行き380mm×高さ540mm程度が良いと思うとのこと。お仏壇の中に飾られるご位牌や仏具セットについても教えていただき、外寸を守りつつそれらを納められるように設計しました。

意匠面については、ルーツファクトリーの今までの製作事例をピックアップしてお送りし、お打ち合わせしていきました。

お客様は、タンスの表面の色味が素敵だから残したいけど、お家の内装に合うように外観はナチュラルな雰囲気にしたいと仰っていました。

そこで、内側にタンスの部材をそのままのお色味で活かし、外側には新しくナチュラル色のチェリー材を使用してリメイクすることになりました。

果たしてどのように仕上がったのでしょうか。完成写真はこちらです。

外観はチェリー材の美しい木目をたっぷりと味わうことのできるシンプルですっきりとしたお仏壇です。

そして、扉を開けると…

婚礼タンスのお色味をそのまま活かし、奥行きのある仕上がりとなりました。

婚礼タンスの特徴の一つとも言える扉を正面にあしらい、面影もしっかりと感じられます。

ちなみに、折れ戸の裏側にも婚礼タンスの材料を活かしています。

内部には、お客様のご希望でスライド棚も取り付けました。

小さなサイズのお仏壇では、仏具セットを置くのにスライド棚は重宝しますね。

天井には照明を仕込んであり、温かな光がお仏壇全体を照らします。

こちらのお仏壇を、北九州のお客様のご自宅へ家具作りたいおっさん（ルーツファクトリー代表）が直接お届けにあがりました。

外観を明るいお色味で仕上げたことによりお家の内装にもよく合います♪

やり取りをメールやお電話でさせていただいていて納品時に初めてお会いしたお客様も、仕上がりを気に入ってくださいました。

ご家族の思い出の家具をリメイクさせていただくという心温まるご依頼をいただきありがとうございました。

ルーツファクトリー
ユリマタタ
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