空き家に置かれていた水屋をレストア。傷みを直し再び使えるように…
昨日、タンスをレストアさせていただいたお話をご紹介しました。
タンスのレストアをご依頼いただいた経緯については前回のブログをぜひ読んでいただきたいのですが…
実は東京にタンスのお引き取りに伺ったちょうどその日、他の家具やお荷物の搬出もされていて、配送業者さんが出入りされていました。
そして、タンスのリメイクについてお打ち合わせしているところに配送業者さんがお客様を呼びました。
「こちらの水屋、壊れている箇所があるので確認をお願いしまーす!」
元々、水屋はそのまま大阪のご自宅に持って行って使われるご予定だったそうなのですが、状態を確認しに行かれたお客様はお戻りになると「結構傷んでましたね…水屋もルーツファクトリーさんに直してもらっておいた方が良いかな…」と仰いました。
そこで、お客様と一緒に水屋を見に行ってみると、背板や棚板が剥がれ、取っ手も数ヶ所外れてしまっていました。たしかにこのままでは使い勝手が悪そうです。
お客様からのご希望を受け、その場でタンスと一緒に水屋もお預かりすることにし、レストアさせていただくことになりました。
一口にレストアといっても、作業の幅はかなりあります。
ピカピカに新品のように綺麗にすることもあれば、使い込まれた風合いを残しながら不具合のある部分のみを直すことも。
今回のお客様からのご希望は、元の風合いを残しながら不具合のある部分を直し、清潔感のある仕上がりにすることでした。
水屋の内部の割れや欠けなど傷んでいるところを直して、”飾り物の家具”ではなく、日常生活の中で問題なく使っていただけるようレストアさせていただくことになりました。
それでは、さっそくレストア後の水屋をご覧ください。
外観では、引き戸の割れを直し、引き出しの取っ手を付け直し、全体的に磨き上げ再塗装しました。
内部はこの通り。
元の部材を活かしながら、朽ちていた部分は取り替えるなどして直しました。
それにしても、しっかり元の風合いが残っているのにヒビ割れていた部分は綺麗になくなっていて…一体どうやって加工したのか不思議になってしまいます!
そして、組み立てた状態ではわからないところも、しっかり手を入れて綺麗にしました。
納品時のお写真もご覧ください。こちらが水屋の下段の天面です。
板を差し替え、丈夫に末長くお使いいただけるよう仕上げました。
構造に関わる部分なので手を入れるのは大変でしたが、やっぱりせっかくレストアさせていただくならこの先ずっと気持ちよく使っていただきたいので、がんばっちゃいました♪
納品時、愛おしそうに水屋を眺めていらっしゃったお客様の姿が印象的でしたし、後日頂いたメールもとても嬉しいものでした。
「空き家に置かれ、使われていなかった夫の祖母の家具に、30年ぶりに食器などが入り、感無量です。
お願いして本当に良かったです。
ありがとうございました。」
素敵な家具をレストアさせていただき、光栄です。ありがとうございました!
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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