和タンスの着物収納引き出しをリメイク!押し入れ内で使えるサイズに


婚礼家具である和タンスの奥行きを縮め、内部を引き出し式のお着物収納から様々な用途に使うことのできる棚板式の収納に変更したお話を、昨日ご紹介しました。

奥行き大きく圧迫感のあった和タンスをスリムにリメイク!内部も変更



こちらのリメイクをご依頼いただいた時に、お客様は「着物がたくさんあって着物収納は必要」と仰っていました。


でも、和タンスの奥行きを縮めるとサイズ的にお着物収納には適さなくなってしまいます。


そこで、中身のお着物収納は別の場所で使えるようリメイクすることになりました。


リサイズをご希望いただいた和タンスの内部


その場所は、和室の押し入れの中!


押し入れの中で使うことのできるお着物収納にリメイクしました。


ただし、押し入れの中に入れられるサイズはH900まで。内部をそのまま抜き出して入れようとしても入りません。


和タンスのお着物収納用の引き出し


そこで、刺繍の入った引き戸部分は外すことにして、もう少しサイズの小さい引き出しを新しく作って代わりに入れることにしました。


また、押し入れに設置するにあたり、横幅もできる限り縮めたいとご希望いただきました。


引き出し自体の幅を縮めてしまうとお着物を収納できなくなってしまうので、元の引き出しのサイズは変更しなくて済むように本体を新しく製作することに。そうすることで、元々W1070mmあったお着物収納をW1001mmまで縮められるようになりました。


和タンス内部の刺繍入りの引き戸


こうした天然木の家具は、木が伸び縮みすることによって一つ一つ微妙に寸法が違っている場合もあり、本体を新規製作する際にはかなりの注意が必要です。ほんの少ーしサイズが合わないだけで引き出しが閉まらなくなってしまうこともあります。


慎重に製作し、引き出しの出し入れの具合など丁寧に確認し、出来上がった着物タンスがこちら。


和タンス内部の着物用引き出しを生かして押し入れに入るサイズにリメイク


元の端正な面持ちはそのままに、一回り小さなサイズへと生まれ変わりました。


引き戸の代わりに引き出しを1段新しく追加しましたが…どれが新しく製作した引き出しかわからなくなっちゃいませんか?私は最初「あれ?どれだっけ?」となりましたw


正解はこちら。最下段の引き出しです。


既存の部材とデザインを合わせ新しく製作した着物タンス最下段の引き出し


前板を縁取っている飾り彫や、取っ手のデザインも他の引き出しと揃うように加工しました。


見れば見るほど、元からこうだったのでは?とまで思ってしまうほど自然な仕上がりです。


既存の引き出しサイズは変更せずに本体を新しく作ることでサイズダウンしたお着物収納


さて、今回最大の関心事の一つは、押し入れで使いやすいようリメイクできているか。


なるべく収納力を落とさないように押し入れの寸法ギリギリに作ったので、納品時は思わずドキドキしちゃいました。


押し入れに設置した様子がこちらです!


リメイクして押し入れにぴったり収まった着物タンス


見事、ぴったりスッポリ収まりました!


「着物収納は欲しいけど、そのままだと部屋の空間を圧迫してしまって…」というお客様のお悩みからさせていただいた今回のリメイク。


幅や奥行きが必要なお着物収納部分を押し入れに設置できるようにすることで、和タンスの外側は奥行きの浅いキャビネットにしてその外観を残すことができました。


”お着物収納を押し入れに入れる”というのはお客様のアイデアだったのですが、いやはやナイスアイデアです!


家具のリメイクは色々な可能性があるなぁと改めて実感した事例でした。


着物収納引き出しを押し入れで使えるようにリメイク


「家具のサイズを縮めたいけど、縮めることで問題も出てきてしまう…」そんな時には、そのお悩みをどうぞルーツファクトリーにお聞かせください。


どうすればお客様のお悩みを解決できるか、とことん考えます(^ ^)





ユリマタタ
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ


素敵に大変身!思い出の婚礼箪笥(婚礼家具)のリメイク実例をご紹介!

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