奥様との思い出の婚礼家具をお仏壇にリメイク。内部も外部も生かして
お客様がご結婚の時に奥様が嫁入り道具としてお持ちになったという婚礼家具を、奥様のお仏壇へとリメイクさせていただきました。
ご相談いただいたきっかけは、タンスの置き場所が無くなってしまったからとのことでした。
息子さんご夫婦が同居されることになり、スペースをとってしまう婚礼タンスは置いておくことが難しくなってしまったとのことで、「処分も考えたけれど、何らかの形で残したい」と、ルーツファクトリーにお問い合わせくださいました。
お客様はご家族と一緒にいろいろな業者さんを探される中でルーツファクトリーのお仏壇製作の記事を見てくださったようで、お仏壇へのリメイクをご希望でした。
お電話でご希望をお伺いした後、より詳しくどのようにリメイクするか決めるために、家具作りたいおっさん(ルーツファクトリー代表)と一緒に家具のお引き取りと合わせてお客様宅へお打ち合わせに伺いました。
お客様のお家には洋服タンス・和タンス・整理タンスの婚礼タンス3棹が並べて置かれていました。
このうち、和タンスの上部開き扉部分を使用して上置き型のお仏壇にリメイクしたいとご希望いただきました。
「表の面影は残すのが難しかったら雰囲気が変わってしまってもいいけど、内部の桐材は生かせたら」とお客様。
設置予定の場所は、こちらの引き戸の中。
お打ち合わせにお伺いした時は押入れだったのですが、改築してこの中の空間に他の整理タンスなども入れる予定とのことでした。
家具作りたいおっさんが婚礼タンスのサイズや押入れ内の寸法を採寸しながらリメイク案を考えていきます。
お打ち合わせ中、お客様から婚礼タンスの思い出もお聞かせいただきました。
今までに4回以上お引越しをされたことがあるそうなのですが、その度に一緒にずっと連れ添ってきて40年以上使い続けていらっしゃるそうです。
お客様は「面影は残らなくても良いよ」とも仰っていましたが、素敵な婚礼タンスなのでできることなら意匠面も残したいものです。
家具作りたいおっさんは頭をフル回転させながらベストなリメイク方法を考えました。
家具をお引き取りした後も考えに考えて、製作に取り掛かりました。
そして・・・
婚礼タンスから、上置き型のお仏壇が完成しました!
不思議なことに、まったく形は変わっているのにしっかりと面影を感じられます。
元々1枚の扉だったところを折れ戸に仕立て直したのですが、実はこれはかなり技術と手間のいる作業だったりします。(詳しくはまた改めて書きますね)
内部には、和タンス内部の桐材をたっぷりと使用しています。
和タンスの天板下に施されていた素敵な飾り彫も、扉を開いたら現れます。
こちらのお仏壇を、お客様の元へ納品させていただきます。
お客様のリアクションはいかに・・・
ドキドキしながらお客様のお家でご指定の場所にお仏壇を設置すると・・・
「これはなかなか!なるほどねぇ!すごいねぇ!」とお客様。
ちなみに、お仏壇を設置させていただいたのは洋服タンスをリサイズされたものの上で、上下でよくお似合いです。
内部もご覧いただきました。
「タンスをしっかり使ってもらって、ありがとうございます。満足です!」と喜んでくださいました。よかった!
納品日にお会いできなかったお客様の娘さんからも後日メールをいただきました。
「週末にお仏壇を見に行ってきました。
写真では見ていたのですが実際に見てびっくりです!
元々の形や取っ手等はそのまま生かしていただき、面影そのままだけど別の家具という感じでした!
内部奥の丸い形や上部の模様の部分などもとっても素敵で下に置いている残りの婚礼ダンスともぴったりです。
父のぼんやりとしたイメージをここまで形にしてくださり本当に感謝しております。
イメージしていた通りだけどイメージした以上だね、と家族で話しました。
会社の皆様にとっては年間何十件、何百件と受けている依頼のたった一件なのに、こんなに丁寧にしていただき、本当にありがたい限りです。
ありがとうございます。」
心を込めて製作した一つ一つを見ていただけて、気に入っていただけて、とっても嬉しいです。
お客様やご家族の皆様にとって大切な家具が、形を変えてこれからも生き続けると思うと、私たちも幸せな気持ちになります。ご依頼いただきありがとうございました!
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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