亡きお父様の想いを受け継ぎ長椅子をリメイク!面影を残し高座椅子に
神奈川県にお住まいのお客様から、亡きお父様が大切にされていた家具のリメイクのご相談をいただきました。
家具に込められたお父様の想いを大切に。これまでの家具の歴史を感じることができるリメイクとなっています。
リメイクのご依頼をいただいた家具は、手彫りの木製フレームが素敵なソファです。
サイズはW1230 D600 H850となっております。
こちらのソファはお客様の亡きお父様が経営していたブティックでディスプレイとして使用されていたもので、お店の改装後に使用しなくなり、ご実家で保管されていたのだそうです。
お父様はご生前「苦労して開業した店で最初に飾った大切な椅子なので絶対に捨てない」と話されていたそうで、お客様はその言葉を思い出し、この椅子を処分するわけにはいかないとお考えになったとのことでした。
ですが、現在のお住まいにはソファを置くスペースがなく、どうにかできないか…と調べていたところ、ルーツファクトリーを見つけてくださったのだそうです。
お父様が大切にされていたソファの良さを残しながら、コンパクトな高座椅子にリメイクしたいとご希望いただきました。
実際にソファを見せていただき、どのようにリメイクするのがベストなのかお客様のご希望を伺いながら、座椅子の高さやデザインを考えました。
今回のリメイクでは、1人掛けの高座椅子としてお使いいただけるよう、木製フレームを両サイドからカットします。
そして全体の高さを140mm縮めるにあたり、フレームの下部をカットするのですが、フレームの特徴ともいえる欠き込みがなくなってしまいます。これはかなり雰囲気が変わってしまいそう…。
なるべく元の雰囲気を残したいのでどうするか考えた結果…欠き込み部分をトレースすることに…!
この方法であれば、元の雰囲気を残すことができそうです!本来の木製フレームをキュッとコンパクトにしたような仕上がりを目指します。
果たして、お父様が大切にされていた椅子はどのように生まれ変わったのでしょうか…
完成後のお写真はこちらです!
フレーム部分は既存材のみを活かし、本来の面影を感じることができる高座椅子に大変身♪
クッションは新しいものに交換し、張地は似た雰囲気のものを合わせました。
木製フレームは本来の色味になるよう再塗装しているのですが、家具の歴史を感じることができるよう、家具についた傷などは味わいとしてそのままに。
全体をリサイズするにあたりフレームを分解してカットし、再度組み直しているのですが、とても自然で違和感のない仕上がりとなっています。
両サイドをカットしたフレームは中央部分を活かしているので、背板の彫刻部分のバランスもいい感じですね♪
横幅はコンパクトになりましたが、座面幅は余裕をもたせてW600で製作したので、ゆったりと座ることができます。
ふっくら厚みのあるクッションを合わせているので、座り心地も抜群です♪
そして、元の雰囲気になるようトレースした欠き込み部分はこのようになっています。
構造の関係上、欠き込みがすこし浅くなっているのですが、デザインは元と同じなので、本来の雰囲気を感じることができるのではないでしょうか。
リメイクが完了した座椅子を早速お客様のご自宅へお届けにあがります♪
お届けするまではどのように椅子を置くか想像できなかったとおっしゃっていたのですが、リメイクした椅子をご覧になって「サイズ感がちょうど良い!」とお喜びいただけました!
そんなお客様の笑顔を見て、とても温かい気持ちに…♪
奥様も椅子にお掛けになり「足が悪いから普通の座椅子だと地べたになって座りにくいけど、この高さがちょうど良い!」とおっしゃっていただけました♪
亡きお父様が大切にされていた椅子をリメイクし、日常生活で大活躍の高座椅子に。お父様もきっと喜んでいただけているのではないでしょうか。
この度は大切な家具のリメイクをご依頼いただき、ありがとうございました。末長くご愛用いただけますように…♪
やの
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