家具のリメイク

製作ストーリー

手放せなかった婚礼タンスをリメイク。暮らしに馴染むテレビボードへ

手放せなかった婚礼タンスをリメイク。暮らしに馴染むテレビボードへのイメージ

    

嫁入り道具の婚礼タンスを、暮らしに寄り添う新しいかたちへ♪面影を残しながら、テレビボードへとリメイクさせていただきました。

ご依頼くださったのは、兵庫県明石市にお住まいのお客様。以前にもリメイクのご相談をいただいていたのですが、しばらくお悩みの末に「やっぱりリメイクしようと思います!」と、改めてご連絡くださいました。

大切な家具をリメイクするって、ちょっぴり勇気がいりますよね。それでも「お願いしてみよう」と思ってくださったお気持ちが、本当に嬉しかったです。その想いに寄り添えるよう、丁寧に形へと仕上げていきました。

婚礼タンスの飾り彫り

婚礼タンスのサイズは、W1838 D647 H2070。

4枚扉で収納力も抜群な立派なサイズです。お客様が一番悩まれていたのも、まさにこの“サイズ感”。

嫁入り道具として大切に持ってきたものの、大きすぎて置き場所に困ってしまう…。「親の気持ちを考えると処分もできなくて、ずっと悩んでいたんです」と、お話しくださいました。

サイズに困っているタンス

これまでの思い出や、親御さんの想いが詰まった婚礼タンス。せっかくリメイクするなら、できる限りもとの部材を活かしてほしい、とのご希望でした。

このタンスの雰囲気を残しながら、今の暮らしに合うように。

そんな想いから、今回はテレビボードへのリメイクに決定しました。置き場所に困らず、これからの暮らしに自然に溶け込む、“新しい形の思い出”として生まれ変わります♪

リメイクのご依頼をいただいた洋服タンスの内部

婚礼タンスのリメイクといえば、やはり主役は扉。

どんなふうに活かすかが、デザインの大きなポイントになります。でも、このタンスにはもうひとつ特別な魅力がありました。

それは…側板の“見附部分”。

正面から見たとき、扉と並ぶように美しい飾り彫りが施されていたんです。「この繊細な装飾を、なんとか残してあげたい…」そう思ったのは『家具作りたいおっさん』ことルーツファクトリー代表の阪井でした。

見附部分の装飾

そして、もうひとつ印象的だったのが扉の取っ手金具。

味わい深く、年月を経たからこその重みが感じられます。面影を残すリメイクに欠かせない存在として、この金具も丁寧に取り外し、テレビボードの取っ手として再び息を吹き込むことにしました♪

扉の取っ手金具

タンスの天板や台輪は厚みがあり、そのままではサイズ調整が難しいため、一部には新しい材料を使用することに。ただし、既存の部材と自然に馴染むよう、細部までしっかりと仕上げを施しています。まるで最初からこの形だったかのように、一体感のある仕上がりを目指します。

テレビボードへのリメイク作業

「大きくて置けないし、もう手放すしかないのかな…」そんなふうに考えてしまうこともある婚礼タンス。でも、長年寄り添ってきた家具には、たくさんの思い出が詰まっています。

リメイクは、家具を“手放す”のではなく、“つなぐ”という選択。

形を変えて、思い出をこれからの暮らしにそっと受け継ぐことができます。家具も思い出もしっかり残して、これからも使い続けられるようになりました。

完成した姿はこちらです♪

婚礼タンスからテレビ台にリメイクしました

サイズはW1500 D400 H600。

婚礼タンスの『顔』ともいえる扉を、正面と側板の両方に活かしました。どの角度から見てもタンスの面影を感じられるデザインとなっています。扉を“扉として”だけでなく、“素材として”活かす。そんな発想ができるのも、オーダーリメイクならではの魅力です。

テレビボードの側板には婚礼タンスの扉を活かしました

新しく製作した天板は、既存材との調和を大切に、飾り彫りの美しさを邪魔しないよう細部まで工夫しました。色味も丁寧に合わせたことで、まるで元から一つの家具のような一体感に。

さらに、タンスの側板の見附部分を切り出して取り入れることで、思い出のタンスの雰囲気をそのまま残しました。

婚礼タンス側板の見附部分をリメイクに活かしました

中央の背面には配線穴を開け、デッキ類のコードをすっきりと通せるように。左右の収納スペースには、取り外し可能な棚板を1枚ずつ設置しました。テレビまわりの小物もすっきり収納でき、使い勝手も抜群です。

テレビボード内部

天板の中央奥には欠き込みを入れ、コード類が自然に通せるよう工夫。デザインだけでなく、日々の使いやすさにもこだわりました。

コードを通すための欠き込み

底部にはテーパーカットの角脚を合わせ、軽やかですっきりとした印象に。お客様から「モップが通せる高さがいい」とご要望をいただき、脚の高さをH60に設定しています。

テレビボードは動かすことの少ない家具だからこそ、お掃除のしやすさはとても大切。このちょっとした工夫が、毎日の快適さにつながります。

テーパーカットの角脚

お客様のお宅ではテレビを壁掛けで設置されているのですが、ぴったりのサイズで製作したことで、空間全体のバランスも美しく仕上がりました。天板の切り欠き部分からコードを通すことで、壁にぴたりと寄せても配線がすっきりまとまります♪

完成した家具をご自宅へ配達

そして、タンスの取っ手金具もテレビボードに再配置。扉を開け閉めするたびに、あの婚礼タンスの温もりを思い出していただけると思います。大きさにお悩みだった婚礼タンスが、今では家族が集うリビングの主役に。想いをそのままに、これからもずっと暮らしのそばで寄り添い続けてくれるはずです♪

扉の取っ手を再配置

実はこの婚礼タンスから、本棚もお作りしました。こちらも面影を残した素敵な仕上がりとなっていますので、ぜひチェックしてみてください^^

この度は、ルーツファクトリーに大切な婚礼タンスのリメイクをご依頼いただき、本当にありがとうございました。リメイクさせていただいた家具を末長くお使いいただけますように…♪ 

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