2017-04-19

愛しいから、大好きだからいつまでも!家具と恋愛は一緒やねん。


長い間使い込んでボロボロになってしまった椅子
愛着もあるし大切なんだけど、
グラグラだし見た目もかなり悲しいことに…

もう、捨てるしかないのかな?

そんなご相談をよく頂きます。
今回もそういうご相談でした。

「とりあえず状態とどんな椅子か見せてください」と
メールでお写真を送って頂きました。



う〜ん…なかなかいい感じの使い込み具合…

「フレームはしっかりしてるんだけど」
との事でしたが、座面も背もたれも破けてしまっていて
中のクッション材もむき出しになっています。


「なんとかなるんでしょうか?」


「もちろんです!」


のお返事と共に、リペアの概算金額をお伝えしました。
自分で言うのもなんですが、安くない見積りだと思います。

元のクッションは柔らかなものが1層だけ使用されている仕様で
コスパは良いんですがヘタるのも早いのです。
この場合はヘタるとかのレベルではなかったですが…



長く快適にお使い頂きたいので
2種のクッションを組み合わせる仕様をお勧めしました。
ルーツファクトリーの標準的な仕様です。

「安いから頼んでくれる」仕事はしたくありません。


「自信持ってお届けできる」


そういう仕事をしたいんです。

そんななのでルーツファクトリーの見積りは最安を目指しません。
あくまでお客さんに「ベスト」な提案を目指します。

なので「ウチは高いぞ、えっへん!!」とか思ってるんですが、
「余所より安かったよ」ってお客さんに言われることも結構あって
それはそれでなんだか少し悲しかったりもするんですがw

作業の内容も違うだろうし金額だけで決めれるもんではないんですけどね。
そんな事より大事なのは


「頼んで良かった!」


って感じてもらえるかどうか?
だと僕は思っています。



1週間ほどして「よろしく!」とのお返事を頂き、
日程を打ち合わせしてお引取りに伺いました。

お持ちした生地帳を見ながら「どれが良いかな〜」
とかなり悩むお客さん。
決め手は息子さんの「これがいい!」でした。



紫のフェイクレザーを気に入った息子さん、
お客さん「でもこれだと暗くない?」
阪井「他の色と組見合わせても綺麗ですよ」
お客さん「え?そんなのできるの?」

そんなやりとりの後
濃いめの紫と鮮やかなライトブルーの生地をチョイス
梱包してそのまま持ち帰りました。

ドM家具屋スタイル万歳!


工場に運び込んで詳しく検品していると
「しっかりしている」おっしゃってたフレームですが
ネジは欠損してるしグラつきも結構ありました。


フレーム全然アカンやんー ( ̄▽ ̄)


こういうのよくあるんです。
パッと見はしっかりしてるけど、長く使うには問題あり、みたいな
お客さんには分かりようのない家具の実際の状態です。


石川「なかなかキテますね」
阪井「お客さんはフレームそのままで良いって言ってたけどなぁ」
石川「どうします?」
阪井「張替え分しか見積りしてないし追加請求したくないしな…」


・・・1分ほど沈黙・・・


阪井「内緒で(費用は請求せす)組み直そうか?」
石川「そうしましょ」
阪井「そうしようか」


と、いうことでお預かりした椅子は分解修理となりました。
お見積りの際には、組み直しは別途料金がかかるので費用的に見送ることになり
簡単な補強はサービスでしときますね」となっていました。


結局バラして組み直しちゃったw




しかも欠損してる金物がなかなか手に入らない受けの金物で
1ケース(数百個入り)高かったけど取り寄せて
古くなってたボルト共々全部入れ替えました。

こういうのって元のモノも使えるんですが
どうせ換えるならって全部新しいのに変換えちゃいます。
自分が車の修理とか出した時に少し悲しく思うので
家具をリメイクする時にはなるべく換えるようにしてます。

僕は後から追加費用を請求するのが好きじゃないので
基本見積りを終えた後に追加の見積りはお出ししません。
でも後から「これはちょっとなぁ…」って箇所を発見しちゃった時、
「お客さんが良いと言ってたから」で見過ごすのも嫌w
だってその時は良くても、しばらく後で困るの目に見えてるから。

なのでよく「おまけ作業」としてやっちゃいます。
さらに石川工場長はかなりの完璧主義者、
材料費とか採算とかは気にしません。


お客さんに最高の家具を届けるのみっ! ( ̄^ ̄)ゞ


そういう人間です(だから工場任せられるんですがw)



ルーツファクトリーでは日々こういうやりとりがおこなわれ、
お金はもらわないのに自ら仕事量を増やすという


ドM家具屋スタイル


を確立していくのでした。
ま実際はそういう仕事がやりたくてルーツファクトリーをつくったんですけどねw

そんなやりとりなんかもあり、
お預かりした大事な椅子ちゃん達は元気に復活しました☆

ついに納品!緊張の瞬間っ!!


そして納品の日、
梱包してドキドキしながら持って行きました。
愛の告白ではないけれど、
やっぱり同じ感じでドキドキするもんなんです納品ってw

最後の検品、点検をして不具合がないことを確かめて
厳重に梱包してトラックに積み込みます。


運んでる途中で傷とかつかないように気を使います。
無事到着して、ピンポンを押します。

「お待たせしました!」

「はーい!どうぞー!」

ドキドキしながら完成した椅子たちを運び込みます。
この時はまだ中身はうっすらとしか見えません。

どきどき…

すべて運び込み終わり
いよいよ梱包を外します。


どきどき…



ジャーン!!






「わー素敵ー!!ありがとう♪」


とお客さん、


これが最高に嬉しい瞬間です☆


元通りテーブルにセットして
お写真を撮らせて頂きました。

いやー良い感じになりました。
なかなか選びにくい色ですが
空間も明るくなってバッチリ似合ってるでしょ?


計画通りですけどね ψ(`∇´)ψ


食卓が明るくなりました。
う〜ん嬉しい。

お客さんと記念撮影もしちゃいました。



「またいつでも呼んでくださいねー!」
と、納品を終え、次のお客さんの元へ向かうのでした。

大好きだから一緒にいる!!家具との付き合いは恋愛と一緒♡


ルーツファクトリーではたくさんの家具のリメイクやリペアをしています。
当然お問い合わせだけでお仕事にならないこともあります。
そんなお問い合わせの中で、お客さんによく聞かれるのが


「買うのとどっちが安い?」


という質問です。
こう聞かれたら僕は迷わず


「買う方が安いです!」


と即答します。
実際はそうじゃないことも多々あるんですけどねw

じゃあなぜわざわざそんなこと言うの?って話ですが、


「安いから直す」


という感覚でリメイクや修理をしちゃうと


家具が可哀想だからです。


家具との付き合いは恋愛と一緒、同情や憐みは禁物です!
「可哀想だから直す」じゃなくて、
もっと一緒に過ごしたいから「手を入れてあげる」んです。


愛しいから、大好きだからいつまでも。


そう思って使ってもらえたら、家具もきっと幸せだと思います。
大好きな家具と、ハッピーな毎日を過ごせるように…
ルーツファクトリーは家具をリメイクしています。






「家具作りたいおっさん」阪井

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