2017-07-09

ついに新商品！「家具を楽しむ」から「暮らしを楽しむ」へ！！暮らしの中心は食にあり？（第1話）

久々の新商品をつくろうとしています。なんと１年以上ぶり！一体なんでそんなに間があいてしまったのか？もちろん、遊んでいた訳ではありません。

ROOTS FACTORYでは昨年７月の火災以降、新たな製作環境を整えることを１番に、臨時の愛媛工房から淡路島工場の準備、東京店のリニューアル、当オフィシャルサイトのリニューアルなど「新しい取り組み」と言うよりは「その為の下準備」に取り組んできた１年でした。

その間、ずっと新商品に関しては考え続けてきました。工房も引っ越し、製作環境も大きく変わった新しいROOTS FACTORYとして最初に発表する新商品はどんなものであるべきか？何度も何度も考えてイメージしてまた考えて…

たどり着いたのは「暮らしを楽しむ」という新しいコンセプトでした。

「家具を楽しむ」から「暮らしを楽しむ」へ

ROOTS FACTORYが生まれた当初から掲げてきたコンセプト「家具を楽しむ」ですが、実は僕が大事にしてきたのは「家具」という限定された範囲ではなく「楽しむ」というスタイルの方なんです。

お客さまが毎日を「楽しむ」ためのモノならなんでも「つくりたい」気持ちはあったのですが、「なんでもやる」は「なんにもできない」にもつながります。だから家具屋さんとしてスタートし、あくまで「家具」にこだわってきました。

火災をきっかけに移転した製作の現場「淡路島工場」は、製作の効率だけを考えた「便利な工場」ではありません。豊かな自然、パッションに溢れる島で「最高の家具をつくる理想の環境」を目指しています。

「工場でつくる家具」からもっと進めて、そもそもの「家具をつくる環境」にまで、こだわる範囲を広げることができました。そろそろ「限定解除」を目指してもいい時期なんじゃないか？そう思いはじめました。

と言っても、今までずっと取り組んできた「ものづくり」を追求する気持ちはまったく変わりません。あくまで「家具だけでなくもう少し広く暮らしに目を向けていく」という意味です。

新しいテーマは「暮らしを楽しむ」です。

暮らしの中心は食にあり？

僕は料理が大好きです。食べることのがもっと得意ですがw

「暮らし」にとって大切な要素は、やっぱり「食」なんじゃないかと思います。外食も楽しいし、オシャレなお店で食べるご飯はとっても美味しいですが、本当の贅沢は「日常」にあるんじゃないかと思います。

背伸びした「非日常」ではなく、毎日ご飯を食べる「日常の食卓」にこだわると、「暮らし」はきっと、もっと楽しく豊かになります。

そのためにはまず、食卓テーブルにこだわって、いい椅子も用意して…

ちょっと待ったー！！分かるけど…

確かに、こだわったカッコイイテーブルにご飯を並べると素敵です。楽しいです。ハッピーです。が、そんなに簡単にいかないのも現実。「家具にこだわる」のって実はすごく大変？

お手軽の反対側。「最高の家具をつくる」という事へのこだわりと葛藤と

「家具にこだわる」には本当に楽しいです。もちろんそれが許される環境な人は、大いにこだわっていただきたい。「高価な家具を買い揃える」だけが「家具にこだわる」ではありません。創意工夫、自作DIY、USED品を格安でGET！！

いろんな「家具にこだわる」スタイルがあって、どれも素敵なこだわり方です。でも、ROOTS FACTORYがつくる家具は「安く」や「お手軽」をまったく目指していません。

「本物の家具をつくる」のがROOTS FACTORYのお仕事。手間を惜しまず、一番良いと思える材料を使って「最高の家具」をつくる。それだけを日々考えています。

つまり…

お手軽の反対側…

いや、良いんです。それで良いんですよ。「お手軽じゃない」ことを分かって、それを「欲しい」と思って依頼してくださるお客さまが、ありがたい事にたくさんいてくださって、おかげさまでROOTS FACTORY製作チームは大忙しです。

その分、惜しむことなく手間をかけ、材料にもこだわっちゃうので、大儲けガッポガッポって感じではまったくないですがw
でも、

もっとたくさんの人に楽しんで欲しい。

一方でそういう気持ちもずっとありました。ROOTS FACTORYのものづくりに対する姿勢は変わりません。「最高のモノを」を目指します。でも、それをもっと多くのみなさんに楽しんでもらいたいっていう同じくらい大きな気持ち。

ついに見つけたその答えは？

「もっとたくさんの人にROOTS FACTORYを楽しんでもらいたい。でも品質を落とすことは絶対したくない！」そんな葛藤の中、ついに見つけた答えが今回の新商品なんです。

大阪の工房から火災を機に淡路島に製造の現場を移し「つくる場」にもこだわりはじめた。そして「家具を楽しむ」から「暮らしを楽しむ」に限定解除しようとしています。